La Finestra
ラ・フィネーストラ
TOSOトップ きもちいい暮らしのためのインターネットマガジン
Italian life Topics/アニマルモチーフ インテリア Cinema/映画で見つけたインテリア Italian life/Ciao イタリア日和 Cafe Guide/東京カフェガイド
イタリアレポート
HOME サイトマップ
BACK PAGE
Italian Life バックナンバー
vol.07 大きな庭のある一軒家のような長屋造り リアルなイタリア生活リポート
素敵なイタリアガーデンを構想中 Casa di Schiera

フィレンツェ市内はアパートメントがひしめき合い、どこが入り口だかわからない家が多いのですが、今回ご紹介するのは庭付き一軒家風長屋、家庭菜園ができるほどの大きな庭がある住まいです。Casa di Schiera(カーサ ディ スキエーラ=長い列になった家)という古くからの長屋造りが今でも残っている旧街道沿い。道から見ると見慣れた風景だけど庭から見るとかわいい一軒家に見える! 夫婦&子供一人の仲良し3人家族が住んでいます。
「本当は主人の祖父母が一緒に住みたかったんですよ。広い庭があって家庭菜園で自給自足、田畑を耕す暮らしを希望していたのですが、貸していた住人が長居している間に祖父が他界してしまったんです。全然出て行く気配がなくて…イタリアでは家の持ち主より、賃貸者の方が強いんですよね。何故だかはわからないけれど、「もう私たちが住むから来月出てってくれる?」なんて言える雰囲気ではないんですよ。」
叶わなかった祖父母の暮らしを受け継ぐべく、素敵なお庭づくりに向けて構想中だそうです。

現在の庭はこんな感じ…芝生に花壇、かなり前からある木々。プランターが点在している。これからの変身が楽しみだなあ。

via Pisanaからの外観、道路に沿って建物壁面が連続しており内側の緑スペースは全くうかがえない

1階の庭に繋がる一部分と工房スペース以外は賃貸で別の住民がいる。2階が生活スペース、3階は屋根裏部屋=物置ですが、天井も高く広々! もったいない…

内側から建物をみると一軒屋に見える! こんなに広い中庭があるなんて外からは想像できない

リビングの白いソファの上に飾られた母息子の写真、2人の笑顔が家族の幸せ感をみせる
Pianerottolo

1階は玄関と庭に続く仕事スペースのみ、両側は別の住人がいる。複雑に見える境界なのに不思議とうまく分割されていて、イタリアの家はいつも感心させられてしまいます。
2階は家族の生活空間が。大きめな踊り場を中心にリビング、ダイニングキッチン、洗面&WC&バスルーム、夫婦の寝室、子供部屋が全て繋がっています。踊り場そのものにコンピューターデスクが置かれ、ここも1つの部屋のよう。この踊り場を“核”に、どこにいても家族の存在感がある温かい住まいです。踊り場からハシゴを上ると広い屋根裏部屋、天井も高く窓があるので明るい! 物置にはもったいない気持ちのいい部屋。
キッチンのバルコニーには庭に続くらせん階段があります。家庭菜園から野菜を摘んで軽やかに駆け上がる…キッチンの美味しそうな香り…すてきな生活!
「お気に入りはもちろんこの広い庭! クラシックなテラコッタの鉢やレモンの木、イタリアンガーデンらしいデザインがいいなあと考えています。内装も手を加えながら、家具も少しずつ好きなものを揃えたいですね〜」

シンプルな主寝室、配色がかわいい小さな額縁が並んでいる。装飾品の多いイタリアの家が多いのでシン  プルさが目に優しく感じる

遊んでいるファビオの部屋にお邪魔してパチリ。楽しそうなおもちゃがいっぱい

折りたたみ式のハシゴ階段を上ると、大きくて広い屋根裏部屋へ〜物置にはもったいない空間

屋根裏部屋の窓からの眺望
Scuola Materna

お昼寝タイムにそっとパチリ…やっぱり靴履いたまま。

日本では管轄の違う保育園と幼稚園、イタリアでは文部省一本化です。国営・市営・私立と条件も様々ですが3歳未満は保育園、3歳以上は幼稚園の扱いとなります。毎日パパのバイクに乗せられて通うファビオ君はもうすぐ6歳の年長さん、朝8時半から夕方4時半まで友達と楽しく過ごしています。クラスごとに色違いのスモッグ、運動する時も食べる時も寝る時もずっとスモッグ! 上履きも下履きもなく基本的に靴を履いたまま、お昼寝も履いたまま! というのは驚きですね。給食はちゃんとしたイタリア料理、つまり第1の皿(パスタ・リゾット)、第2の皿(肉魚メイン)にパン、デザートかフルーツ、時々ピッツァの時も! ここの幼稚園の費用は無料で、給食代と遠足代だけ支払い、午前中のおやつは持参になっています。
初の社会生活の場である幼稚園、ハーフである彼にとっては試練の場所でもあるのです。純粋イタリア人との差にコンプレックスを抱くお年頃、絶対日本語は話しません! ハーフ同士もイタリア語なんだそうです。でもきっと、もう少し大きくなれば、いつの日か2つの国の血を引いていることを誇りに思う時が来るでしょう…

クラスごとにテラスがあって思い思いに遊んでいる
ハロウィーンパーティでの記念写真、みんなお気に入りの衣装で満足げな顔!
BACK PAGE PAGE TOP
Copyright(c) 2008 TOSO COMPANY, LIMITED