今回は、フィレンツェ中心部に程近い住宅地、カッシーネ公園の近くに住むご家族をご紹介します。やんちゃな2人の子供たちとご夫婦の元気な声が絶えない明るい4人家族＋同居人である韓国の女の子。ご主人は建築家、私の友人である日本人の奥様はツアーコンダクターさん、そして韓国の女の子はモザイク職人！ と様々な職種で頑張るプロフェッショナル家族！ その充実した生活の拠点にお邪魔しました。マンションは70年代の建物、当時の傾向として廊下？ 前室？ と疑問に思う大きなスペースがあります。部屋数と広さ重視の日本から見るともったいないな〜と思いがちですが、子供たちの遊ぶ場所として大活躍！ 今は愛車フェッラーリが走っています。ご想像の通り！ 自転車です。子供たちは家の中でも元気に走り回っていますが、生活音に厳しいお隣さんも子供たちの出す音にはとても寛容、イタリア人は子供にとっても優しいんだそうです。実際、下に住むおばさんは、騒音や生活態度に厳しく、すぐ弁護士を通して訴える人！ なのですが、「子供が喧しくなかったら病気よ」と言ってくれる寛大さです。また同居人も子供たちとは大の仲良し！ 東京の大学にも通っていたことがあり、日本語もイタリア語も堪能なので会話も弾みます。子供たちを中心にいい関係を築いている楽しい生活風景ですね。

お友達を呼んでみんなでパーティ〜ができる様に大きめのダイニングテーブルにしたとか

広い廊下で大はしゃぎ！ 愛車フェッラーリともう一台は消防車だ！

朋子さん自慢の子供用タンス、上部はオムツ替えベッドさらに開けると乳児用お風呂になると優れもの

笑顔でピッツァ！ ご主人ジャンニさんと元気いっぱいジュリアちゃん＆ステファノ君、奥さんの朋子さんはカメラマン！

シンプルな間取り、廊下も1つの部屋のような広さ

フィレンツェに限らずイタリアの住宅は収入や物価に比べて高額です。また「古くなる＝味わいが出て価値が上がる→高くなる」傾向にあり価格は全然下がりません。ユーロに変わった時点からの物価上昇は賃貸にも影響し、なかなか大変な住宅事情を抱えているようです。今はご主人の友人から賃貸中、割安とはいえ80㎡で月々€950（約16万）＋管理費、同居人には、光熱費込€350（約6万）で間貸ししています。イタリアでは普通、中高層マンションは高い場所に住むとエレベーター管理費が高くなります。ここは最上階！ 朋子さん談： 「主人が10年（私は6年）住んでいます。眺めは最高ですが、古いし最上階ゆえ天井にヒビが入ったり雨漏りしたり。主人の友人が10年前に300,000リラ（約€150,000／約2,550万円）で購入しましたが、現在はなんとその倍！ 約€300,000（約5,100万円）ですよ〜中心地はとにかく高過ぎます！ できたら郊外に引っ越したいですね。フィレンツェから車で1時間位の場所に住めればいいねと話しています。」 さて、次はどんな住まいを選択されるのでしょうか？ 楽しみですね。

キッチンバルコニーで菜園プランター育成中、水やりは子供たちの大事なお仕事

マンション外観、淡いサーモンオレンジに緑の窓、半地下住戸のあるイタリアらしい造り

バルコニーから見える大きな緑はカッシーネ公園、初夏の花火も楽しめるステキな眺望

洗濯干しはバルコニーの外…ちょっと怖い

エレベーターは礼儀正しく乗りましょう！ 禁煙シールがないとタバコも吸ってしまうのです。

町の中心には古いエレベーターが多いイタリア。木造や手動の引戸扉、きちんと閉めてボタンを押さないと何も言わないまま動かない。そして降りたらちゃんと閉めること！ 閉めないと下から呼んでも動かない！ 自動ドアも反応が悪く閉まりかけに走りこむと結構痛いのです。面白いのは最後に押したボタンの階にしか止まらないこと。相乗りは「いいですか？」と聞くのが礼儀、そして「何階ですか？」と確認。低い階の人が押し上昇、上階の人はその人が降りてから自分の階を押す習慣です。また階段や踊り場の電気は通常消えていて使う時にスイッチを押し、これも数分で消える！ のんびり上っていると階段の途中で真っ暗…各階にスイッチがあるので再度押さないといけないのです！ これも省エネ？

朋子さんの住むマンションは半地下住戸があるのでEVのある1階には階段であがってから！

下2つはそれぞれの玄関ブザー、上は踊り場の電気のスイッチ。間違えてブザーを鳴らしてしまいそう