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■ 野田和子

(インテリアアーキテクト)

■ 森美香子

(ホームインテリアデザイナー)

■ 加覧光次郎

(リフォーム産業新聞社社長)


 野田和子 

(インテリアアーキテクト)


新しい試みのコンテストで、応募された方も戸惑われたと思います。「窓のリフォーム」の考え方に3つのパターンがありました。

1. 窓を含めて部屋の大規模なリフォーム
2. 部屋のリフォームにともなう窓掛けの掛け替え
3. 単に窓掛けの掛け替え

それぞれのパターンを同じ土壌で審査するのは難しかったのですが、作者の作成意図が上手く表現できていることを重要視しました。 窓のリフォームと言っても窓だけが主張しているのではなく、他のエレメントとのコーディネートができていることが基本と言えます。1つ1つに思い入れのある作品を見せていただき、刺激のある楽しい審査でした。


 森美香子 

(ホームインテリアデザイナー)


今回の応募作品のリフォーム内容は、デザイン性、創意工夫、オリジナリティにおいてもレベルが高く優劣をつけるのに大変苦慮しました。

特に印象に残った作品の中から、最優秀賞となった古野幸恵さんの「廊下のデッドスペースのリフォーム」をあげると、老人ホームの殺風景だったコーナーを、バランスを付けたカーテンとボーダーの壁紙、カーテンと合わせたベッドのカバーとクッションというさりげない工夫とセンスで、すっきりイメージを一新させました。

これから「素敵な窓まわりのリフォーム」をめざす方も、機能性と装飾性を別々に考えるのではなく、共にプランしながら、多種多様にある素材やパーツを上手に利用して、夢のあるリフォームを実現させてください。


 加覧光次郎 

(リフォーム産業新聞社社長)


施主に満足感を与えられるリフォーム工事の条件とは何か。各地の専門業者取材を通して得た結論として以下の3ポイントを考えている。

(1)建物形状面などの様々な制約を設計のアイディアでどこまでカバーできるか。
(2)施主が長年住み愛着を持つその家の建具や家具類を出来る限りいかす。
(3)素人には思いつかないデザイン発想でイメージを一新する。

今回、リフォーム産業新聞社賞に選定した「ひーろびろリビング」は、まさにこれらの条件を備えた作品だといえる。2部屋を1部屋にするリフォームで、梁やダクトカバーなどマンション特有の難しい問題をそれぞれの窓の個性をいかしながら統一感を持たせたデザインの工夫によって見事にカバーしてみせた。

また、施主が使用していた家具などをそのまま活用できるようにした点でも優れている。
部屋のイメージを一新という点においては、最優秀賞に選ばれた「廊下のデッドスペースリフォーム」がやはり圧巻だった。




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