突っ張り棒を使った目隠しカーテンの取り付け方やサイズの決め方など詳しく紹介
突っ張り棒でカーテンを取り付けるときのポイント

突っ張り棒選びのポイント
突っ張り棒を選ぶときは、必要な長さと耐荷重の確認を事前にしておきましょう。
▼長さの確認方法
▼耐荷重の確認方法
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素材はステンレス製やアルミ製が錆びにくく長持ちします。
耐荷重が足りないと使用中に落下する危険があるため、重さを確認して設置することが大切です。
生地選びのポイント
カーテンの生地を選ぶときは、目的に合わせて素材と機能性を意識しましょう。
- 日差しを遮りたい
…遮光・遮熱機能を備えた生地 - 目隠ししたい
…透けにくく厚みのある生地やミラー効果のある生地 - ナチュラルな雰囲気にしたい
…リネンやコットン生地
キッチンといった汚れが付きやすい場所では、扱いやすいポリエステル素材もおすすめです。
丸洗いでき、アイロンで簡単に形を整えられるため衛生的に使用できます。
部屋にマッチするデザイン
カーテンはインテリアや設置場所とマッチするデザインを選ぶと、お部屋全体に統一感が生まれます。
- 北欧風:淡い色合い・植物の柄
- モダン:無地・ニュアンスカラー
- 子ども部屋:動物の柄・パステルカラー
コントラストでお部屋を演出したいときは、白と黒を思い切って取り入れるのもおすすめです。
カーテンのデザインはお部屋を左右する要素でもあるため、空間を演出するインテリアとして選んでみてください。
突っ張り棒カーテンを作るための前準備

100均でも買えるカーテンの材料
手作りしやすい突っ張り棒のカーテンは、100均のアイテムでも揃えられます。必要な材料は主に次のアイテムです。
▼基本材料
- 突っ張り棒
- カーテン生地
- メジャー
- はさみ
- 針と糸
さらに、裾上げテープがあれば簡単な裁縫は簡単に手作りできます。100均の生地や既製品はサイズが小窓向けですが、予算を抑えられるので確認をおすすめします。
サイズ選びが重要!
生地の大きさ
カーテン生地のサイズ決めは、仕上がりを左右する工程です。以下の注意点や適切なサイズを参考にして、カーテンを準備しましょう。
- 採寸時の注意点
- 窓枠内側の幅と高さを測る
- 窓枠のゆがみも考慮する
- 適切なサイズ
- 幅
窓枠の内寸の1.5倍から2倍程度のサイズ - 丈(高さ)
窓枠上下の内寸ぴったり、または5~10cm長めのサイズ - 縫い代
生地をカットする際は、縫い代の長さの追加が必要。目安は、両サイド1cm、上部5.5cm、下部4cm
たとえば、幅60cm×高さ80cmの窓でカーテンを内枠に収めたい場合、生地は幅92~122cm×高さ89.5cmになります。
【タイプ別】突っ張り棒でのカーテンの作成~取り付け
クリップでつけるタイプの場合

クリップでつけるタイプは、手軽さとデザイン性が魅力です。
クリップとカーテンのデザインや組み合わせにこだわって、おしゃれな窓辺を完成させましょう。
作成方法
- サイズを測って布をカット
窓のサイズを測り、幅は1.5~2倍、丈は窓枠内寸に合わせて縫い代をプラスして布をカット - 上下・左右の端の処理
四方をまっすぐ三つ折りにし、アイロンで折り目を付けてミシンまたは手縫いで処理する。アイロンで接着できる裾上げテープを使えば簡単に処理が可能 - 上部を整える
全体にアイロンをかける。上部は特にまっすぐなラインになるように整える
取付方法
- 布の上部をクリップで10〜15cm間隔ではさむ
生地の上端を10〜15cmの等間隔でカーテンクリップをはさんでいく。はさむ部分が均等になるよう、印を付けてからはさむとバランスが整う - クリップのリング部分を突っ張り棒に通す
クリップのリングを、設置場所の長さに合わせておいた突っ張り棒に通す。すべて通したら、突っ張り棒の固定位置を決める - 窓枠に突っ張り棒を固定
窓枠の内側、または窓枠の少し上に突っ張り棒を押し当てて固定。突っ張り棒が水平になるよう調整し、カーテンのバランスを整えたら完成
ポール通し口のあるタイプの場合

ポール通し口のあるタイプは突っ張り棒に直接生地を通すため、見た目がすっきりとした印象に。
ナチュラルな窓辺になるカフェカーテンもこの作り方で作成します。
作成方法
- 布をカット
窓のサイズに合わせ、幅は1.5〜2倍、丈は窓枠内寸に合わせて縫い代をプラスして生地をカットする。この際、ポールを通す部分の折り返しサイズ(ポールの直径+ゆとり)を計算に入れて丈を決める - 左右の端を処理
生地の左右を三つ折りにしてアイロンで折り目を付け、縫い代で縫い付ける。 - 上部にポール通し口を作る
上側を1cmで折り返し、さらに7cmで三つ折りにしてアイロンでしっかりと折り目を付ける。その後、三つ折りのキワと上から2cmの位置を縫い付ける(折り返しのサイズは、ポールの径に合わせて調整する) - 裾の端を処理
下側を1cmで折り返し、さらに1cmで三つ折りにして縫い付け、裾の処理を行う
取付方法
- 突っ張り棒にカーテンを通す
作成したポール通し口に、設置場所の長さに合わせた突っ張り棒をゆっくりと通す - カーテンのバランスを整える
突っ張り棒に通したカーテンを均等に広げ、ヒダのバランスを整える。 - 窓枠に突っ張り棒を設置
窓枠の内側に突っ張り棒を設置し、バネやネジで固定する。外れないようしっかりと固定できたら取り付け完了
ポールループ付きの場合

ポールループ付きタイプは、ポールを通すためのループがデザインのワンポイントになり、おしゃれでかわいらしい雰囲気になります。
ループ用の布をカットしたり縫い付けたりと工程が少し多くなりますが、開け閉めがスムーズで使いやすいカーテンです。
作成方法
- 本体の布をカット
窓のサイズに合わせ、突っ張り棒を通すループの部分を考慮して本体の布をカットする。幅は1.5〜2倍、丈は縫い代とループの長さをプラス - ループ布をカットし、輪にして縫う
ポールの直径に合わせてループ用の布をカットする。両端を1cmずつ内側に折り込み、さらに半分に折ってアイロンをかけ、縫い付ける - 端の処理
カーテンの左右の端を三つ折りにしてアイロンで折り目を付け、縫い代で縫い付ける - ループを本体上端に等間隔で縫い付ける
作成したループを半分に折り、上側の端部分をまち針などで仮留めする。両端と内側部分が等間隔になるようバランスを整え、布端を縫ってループを仮縫いする - 上端を折り返して縫い込み、ループを固定
仮縫いのまま、上端を1cmから2cmと三つ折りにしてアイロンをかけ、折り目のキワを縫う。その後、ループを上に折り上げて、上端を縫って固定する - 下の辺の端を処理して完成
下側を1cm内側に折り込み、さらに1cm幅で折り返して縫い付ける
取付方法
- 突っ張り棒をループに通す
設置場所の長さに合わせた突っ張り棒を作ったループすべてに通す - カーテンのバランスを整える
ループに通したカーテンが等間隔に広がるようにバランスを調整 - 突っ張り棒を窓枠に設置
窓枠の内側などに突っ張り棒を設置して固定する。
突っ張り棒とカーテンの設置場所
小窓

光を取り入れつつ視線をカットしたい小窓には、カフェカーテンが人気です。厚地の生地であっても、上下2本の突っ張り棒を設置し、窓の中央だけを目隠しすると、採光を確保しつつプライバシーを守れます。
またキッチンに設置するなら、油はねや臭いに対応できる防炎加工付きの洗濯できる生地や、夕日が差し込む小窓なら遮光機能付きなど、機能性にもこだわってみましょう。
カフェカーテンは見た目がナチュラルでさまざまなインテリアに馴染みますが、開閉しづらいデメリットがあります。頻繁に開け閉めする場合は、リングランナーやクリップランナーを使った設置も検討してみてください。
脱衣所

脱衣所に扉がない場合は、突っ張り棒とカーテンで簡単に目隠しができます。ネジ穴を開けずに設置できるため、賃貸住宅でも活用できるでしょう。
湿気の多い脱衣所は撥水加工やポリエステル製の速乾素材、ビニール製などカビが発生しにくい素材を選ぶことがポイントです。
収納棚

オープンクローゼットや扉のない収納棚は「見せる収納」としてインテリアの一部になりますが、普段から使う日用品や衣類であれば次第に雑然とし、生活感が出てしまうことがあります。
そのため、目隠しとして突っ張り棒とカーテンを活用すれば、生活感を隠しながら実用性を保つことが可能です。
ナチュラルな無地や柄の少ない生地を選び、部屋全体の雰囲気の統一感を優先しましょう。カーテンのヒダや寄せたときのボリュームが気になるときは、上下に開閉するシェードカーテンやロールスクリーンを取り付ければすっきりとした印象になります。
玄関

玄関への設置は、主に目隠しと冷気や暖気の侵入を防ぐ間仕切りの効果があります。玄関は人が頻繁に出入りする場所なので、片開きではなくのれんのように中央を割って設置すると、スムーズな動線が確保できます。
断熱効果を求めるなら、遮光よりも遮熱や断熱の機能を持つ生地がおすすめです。1Kマンションなど玄関から部屋が見える間取りでは、部屋とキッチンの境界に設置してプライバシーをしっかりと守りましょう。シューズクロークの目隠しにも使え、和風玄関には麻素材、洋風には光沢のある生地がマッチします。
襖(ふすま)の代わりとして

古くなった襖の代わりに、突っ張り棒カーテンを使う方法もあります。和室と洋室の間仕切りに設置すると、空間の雰囲気をやわらげる効果も。突っ張り棒で簡単に設置できるため、模様替えも手軽に行えます。
襖紙は経年劣化によって黄ばんだり、なにかの拍子で簡単に穴が開いたりする素材です。しかしカーテン生地であればその心配もなく、カーテンの通気性のよさによって押し入れの湿気対策にもなります。
さらに軽い力で開閉するため高齢者や子どもにも扱いやすく、洗濯可能で清潔さを保てる点もメリットといえるでしょう。
窓まわりアイテムのことなら、トーソー
カーテンを突っ張り棒で設置するため、作り方を調べ手作りする方が多くいらっしゃいます。お気に入りの生地で彩る窓辺やスペースは、新たな暮らしの楽しさを加えてくれるでしょう。
突っ張り棒が設置できない場所や窓のサイズが大きく耐荷重が心配な場合などは、多くの場所に取り付けられるロールスクリーンやプリーツスクリーンといった窓まわりアイテムがおすすめです。
トーソーでは、遮熱や遮光、防汚、防炎、抗菌といったさまざまな機能を備え、豊富なサイズと色柄の窓まわりアイテムを揃えています。
より本格的な機能や長く使える品質のカーテンをお求めの場合は、ぜひトーソーの製品をチェックしてみてください。
まとめ
突っ張り棒のカーテンを手作りするなら、耐荷重と窓に合わせた生地のサイズがポイントです。
クリップタイプやポール通し口タイプなど、作り方は簡単な方法が多く、100均のアイテムも活用できます。手作りできれば好みの生地で目隠しや採光をコントロールできるので、より居心地のよい空間になるでしょう。
設置場所の用途に合わせておしゃれなデザインや機能を持つ生地を選び、ぜひ快適な空間作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Madoかけ 編集部
「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
窓まわり製品を中心にインテリアに関する情報を発信します。
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