リビングのレイアウト実例集!快適でおしゃれな空間づくりのコツを解説

コーディネート

リビングのレイアウトにこだわるメリット

リビングのレイアウトを工夫することで、日々の暮らしの質を高めるさまざまなメリットがあります。レイアウトを工夫する主なメリットは次の3点です。

 

  1. 動線がスムーズになり、生活が快適になる
  2. 空間を有効活用し、広く使えるようになる
  3. 家族や来客とのコミュニケーションが円滑になる

 

リビングのレイアウトにこだわることは、空間全体の動線をスムーズにし、ストレスのない快適な暮らしを実現します。たとえば、ソファとテレビ、テーブルの位置関係を変えるだけでも、家族や来客がリラックスして会話しやすい空間になるでしょう。

リビングとダイニングの関係

リビングとダイニングは日常の多くの時間を過ごす場所であり、密接に関係しています。それぞれの役割を理解し、その関係性を意識してレイアウトを考えることが、快適なLDK空間を作るポイントです。

 

▼リビング&ダイニングの役割

空間 主な役割 メリット
リビング 家族がくつろいだり、ゲストをもてなしたりする休息・交流の場 ゆったりとしたソファやローテーブルを置いて、リラックスした時間を過ごせる
ダイニング 食事をするための機能的な場 家族が顔を合わせて食事をする場所であり、勉強やリモートワークにも活用できる

 

リビングとダイニングのエリアを区切りつつも、動線を妨げない配置にすることで両方の空間がより快適に機能します。

リビングの形状にはどんなタイプがある?

リビングのレイアウトは部屋の形状によって、適した家具のサイズや配置のコツが異なります。

 

  1. 正方形
  2. 長方形(縦長)
  3. 長方形(横長)
  4. L字型

①正方形

正方形はレイアウトの自由度が高い反面、家具を壁際に寄せると中央にデッドスペースが生まれやすい特徴があります。これを避けるコツは、「空間を分割して家具を配置する」こと。

 

あらかじめ「くつろぐ場所」「植物・装飾品を置く場所」のようにゾーニングし、部屋全体を埋めるイメージで計画的に家具を配置しましょう。目立たせたい「見どころ」を決めることも、レイアウトを決める上で大切なポイントになります。

②長方形(縦長)

縦長リビングでは、入口から奥へ向かって人が一人通れる動線(最低60cm幅)の確保が重要です。特に幅が狭い場合は、ソファやテーブルで動線をふさがないよう、家具のサイズを確認したり壁付けしたりしましょう。

 

また空間の抜け感を生み出すために、家具の高さを抑えることが開放的な印象を作るコツです。背の低い家具を選ぶと圧迫感が少なく、部屋全体に統一感が生まれます。

③長方形(横長)

横長リビングでは、キッチン・ダイニング・リビング間のメイン通路を塞がないよう、暮らしの動きをシミュレーションすることが大切です。LDKは空間の境目があいまいになりやすいため、ラグや家具を用いたゾーニングを取り入れると、各エリアにメリハリが生まれます。

 

また、窓から差し込む逆光でテレビが見えにくくなったり、掃き出し窓の出入りを遮ったりしないよう、窓まわりの配置に注意を払いましょう。

④L字型

L字型の間取りは、ダイニングやリビングからキッチンが奥まって見えづらい特徴があります。この配置のメリットは、キッチンに生活感が出ても来客に見られにくい点。一方で、キッチンで作業しながら家族とコミュニケーションを取りたい方や、リビングで遊ぶ小さなお子様を見守りたい方にとっては、デメリットになります。

 

L字型リビングのレイアウトを考えるときは、家族構成やコミュニケーションの頻度に応じて適したレイアウトを検討しましょう。

リビングのレイアウトを考える前にチェックすべきポイント

理想のリビングのレイアウトを実現するには、家具を配置する前に確認しておきたいポイントがあります。「家具が大きすぎた」「コンセントが届かない」といった失敗を防ぐためにもチェックしておきましょう。

リビングを採寸する

レイアウトの計画は、まず正確な寸法を知ることが大切です。以下の測るべきポイントをしっかり押さえておきましょう。

 

  • 部屋全体の寸法:
    縦・横の長さだけでなく、天井の高さや梁(はり)の位置も測る
  • 窓やドアの位置、サイズ
    窓の高さや幅、ドアの開閉スペースを考える
  • 搬入経路の確認:
    購入した家具が玄関、廊下、エレベーターを通れるか、事前に寸法を確認しておく

置きたい家具・家電のサイズを測る

レイアウトをしっかりとシミュレーションするには、家具のサイズも正確に把握しましょう。現在持っている家具や購入予定のソファ、テレビ台の幅や奥行き、高さを事前に測り、わかりやすく控えておくとシミュレーションがスムーズに捗ります。

 

特にリビングの中心となりやすいソファは、アームレストや背もたれの厚みなど、細かい寸法も測っておくと設置後のイメージとのズレがなくなります。

コンセントの位置・数を確認する

家電製品はコンセントの位置によってレイアウトが制約されてしまいます。配線が目立つと生活感が出てしまうため、事前にコンセントの位置と数を把握しましょう。

 

テレビ周りの配線経路をシミュレーションし、照明や充電ステーションなど必要な電源をメモしておくとスムーズです。また、床下収納や点検口の上に家具を置くのは、緊急時やメンテナンスの妨げになるため避けましょう。

リビングを快適な空間にするレイアウトのコツ

採寸が終わったら、いよいよ具体的な配置のコツを見ていきましょう。おしゃれで機能的なリビングを実現するには、いくつかの基本的なコツがあります。

家具・インテリアのカラーや素材を統一させる

レイアウトを美しく見せるためには、全体の統一感が欠かせません。たとえ配置が完璧でも、色や素材がバラバラだと雑然とした印象を与えてしまいます。統一感は以下のポイントを押さえて揃えてみてください。

  • ベースカラーを決める:
    面積の広いベースカラー(壁や床)に合わせて家具の色を選ぶ
  • 素材感を合わせる:
    木材なら濃い色か薄い色か、レザーなら質感を統一する

 

関連記事:カーテンレールの天井付けとは?正面付けとどう違う?特徴や取り付け手順を解説

最初にテレビとソファの配置を決める

リビングの過ごし方は、中心となるテレビとソファの位置関係で決まることがほとんどです。2つの位置関係は適した視聴距離(画面の高さの約3倍など)を確保するようソファを配置しましょう。

 

また、テレビ画面に窓からの光が反射すると見づらくなるため、窓とテレビが平行になる配置は避けることをおすすめします。

家族構成やライフスタイルに合わせて家具を配置する

レイアウトは、住む人の家族構成、ライフスタイルに合わせ柔軟に変えることが快適なリビング作りのポイントです。

 

子育て世代は安全性を考慮し、キッズスペースと動線を重視します。また、リモートワーカーは縦長のリビングなどで空間を区切り、仕事とくつろぎの空間を分ける配置を検討しましょう。

 

関連記事:ソファなしリビングのメリット・デメリットをレイアウト実例つきで紹介!

ゾーニングをする

ゾーニングとは、1つの空間をそれぞれの機能別に区切ることです。特にLDKのように複数の役割を持つ空間で、快適性を高めるための重要なコツとなります。空間を区切るには次のような方法があります。

 

  • パーテーション代わりの家具やロールスクリーンでの間仕切り:
    背の低いキャビネットやシェルフ、観葉植物などを利用したり、天井付けのロールスクリーンで空間を区切ったりすると圧迫感なくゾーニングが可能
  • ラグや照明の活用:
    ラグを敷いたり、特定の場所にペンダントライトを設置したりすることで、視覚的に空間を分けられる

窓まわりをおしゃれに演出する

窓まわりは目に入りやすく、面積も広いため部屋の印象を左右します。窓まわりのアイテムを工夫し、部屋の快適性とデザイン性を両立しましょう。

 

  • 採光と視線のコントロール:
    視線を遮りつつ、光を適度に取り込むバーチカルブラインドやウッドブラインドなどを選ぶと、空間が洗練された印象になる
  • カラーでアクセント:
    カーテンやブラインドの色を、ソファやラグと合わせると、部屋全体に統一感が生まれる

 

関連記事:窓の種類一覧!特徴や役割、選び方やおすすめアイテムまで徹底解説!

【広さ別】リビングのレイアウト実例

レイアウトのコツを押さえたら、リビングの広さに合わせた具体的な実例を見ていきましょう。同じ広さでも、縦長や正方形などの形状、またダイニングとの関係によって配置は変わります。

【6畳】リビングのレイアウト

テーマ ミニマルで機能的な空間
想定する家族構成 一人暮らし・二人暮らし

6畳では、家具を厳選し視覚的な広がりを優先しましょう。ソファを置かず座椅子などを活用すると、空間にゆとりが生まれます。

 

ソファを置きたい場合は、リビングテーブルはサイドテーブルに留めましょう。また、円形のダイニングテーブルは回遊性が高く、動線の確保がスムーズになります。

【8畳】リビングのレイアウト

テーマ コンパクトながら機能的な家族のくつろぎ空間
想定する家族構成 二人暮らし・子ども1人の3人家族

8畳は、コンパクトな家具でソファとテーブルを置ける広さです。奥行の浅いソファを壁付けにして生活動線を確保し、空間を広く見せましょう。

 

ソファ前にカフェテーブルを置くと、食事や作業にも対応でき機能性が向上します。ソファを置かない場合は、座椅子と背の高いフロアランプで和モダンな落ち着いた雰囲気を演出することも可能です。

【10畳】リビングのレイアウト

テーマ ゆとりある仕事・生活両立空間
想定する家族構成 リモートワーク中心の一人暮らし

10畳のリビングでは、ゾーニングによる空間の使い分けができます。在宅ワークに対応させるなら、奥行きのコンパクトなデスクを配置し、他の家具と素材や色を揃えて一体感を出しましょう。

 

また、ダイニングテーブルの代わりにカウンターチェアを配置すると、ソファとの距離にゆとりが生まれ、広々としたリビングを確保できます。

【12畳】リビングのレイアウト

テーマ 快適で洗練された家族団らんのスペース
想定する家族構成 共働き夫婦+子どもなど、3〜4人家族

12畳程度の普通サイズのリビングでは、空間のメリハリが重要です。キッチンとダイニングをコンパクトにまとめ、リビングを広くとる配置が一般的です。

 

ロースタイルの家具でまとめ、大きな窓の前にソファを置くと、開放感あふれる空間となります。

【16畳】リビングのレイアウト

テーマ 多機能でゆったりとした上質なもてなし空間
想定する家族構成 4人以上の家族

16畳は、L字ソファや幅広のダイニングセットを配置し、生活動線を確保しやすい広さです。

 

縦長では距離をあけてホテルライクな開放感を演出し、横長ではハイバックソファでリラックス感を高めます。また、ソファダイニングでフリースペースを広く確保し、子どもの遊び場としてゾーニングする方法もおすすめです。

【18畳】リビングのレイアウト

テーマ 多機能な贅沢空間と趣味を叶える広々リビング
想定する家族構成 広い空間を求める幅広い世帯

18畳の広い空間では、趣味のスペースや在宅ワークエリアなど、暮らし方をメインにゾーニングします。

 

コーナーソファには大型テーブルをゆったり配置できるでしょう。家具が少なく寂しい印象になる際は、観葉植物やスタンドライトなどで高低差をつけ、立体感を出すのがポイントです。

【タイプ別】リビングのレイアウト実例

広さだけでなく、部屋の形状ごとの実例を知ることで、より具体的なシミュレーションができます。

正方形のリビングのレイアウト

正方形はレイアウトの自由度が高い反面、家具の配置が難しい面もあります。中央にデッドスペースを作らないよう、ソファやダイニングセットなど主要家具の位置とサイズをバランス良く検討しましょう。

 

ソファダイニングは正方形と相性が良く、コンパクトな空間でも動線を確保しつつ、フリースペースを作り出せます。

長方形(縦長)のリビングのレイアウト

縦長リビングは、奥行きを活かした開放感の演出がポイントです。家具を壁側に寄せて動線を確保し、ローソファや奥行きの浅い家具で視線の抜けを作ると広く見えます。

 

ゾーニングしやすい形状なので、ソファでくつろぎのエリアを区切ったり、伸長式テーブルを活用して空間を有効に使ったりするレイアウトがおすすめです。

長方形(横長)のリビングのレイアウト

横長リビングは採光が良く、開放感を最大限に引き出せます。大きな窓に向けてロータイプのソファやL字ソファ、デザイン性の高いチェアを配置すると優雅な印象になります。リラックス重視のレイアウトでは、一部がハイバックのソファもおすすめです。

 

ソファダイニングでゾーニングし、空間を集約すると部屋が広く感じられるでしょう。

L字型のリビングのレイアウト

L字型リビングは、リビングとダイニングを区切りやすいのがメリットです。ローソファを中央に配置し、ソファとダイニングセットの素材や色を揃えると、統一感のある開放的な空間になります。

 

特に小上がり式のダイニングを取り入れると部屋の端まで見通しが良くなり、抜け感のある広々とした印象が生まれます。

リビングにおすすめの窓まわりアイテム

リビングのレイアウトを完成させるには、窓まわりアイテムのコーディネートも欠かせません。採光や視線のコントロールで居心地の良い空間を作りましょう。

バーチカルブラインド

バーチカルブラインド(縦型ブラインド)は縦のラインが強調されるため、縦長リビングの天井を高く見せる効果があり、開放感のある空間になります。羽根(ルーバー)の角度を調整すれば、光の入り方や外からの視線を細かくコントロールできます。

 

機能性とデザイン性に優れているので、モダンでおしゃれなリビングを目指す方におすすめのアイテムです。

バーチカルブラインドの詳細はこちら

ウッドブラインド

天然木や木目調の素材が、部屋に自然な温かみと上質さをもたらすウッドブラインド。重厚感があり、特に16畳や18畳といった広めのリビングに適しています。

 

落ち着いた雰囲気は、質の高いくつろぎを求める世帯のインテリアと調和し、空間のグレードを高めてくれるでしょう。

ウッドブラインドの詳細はこちら

ランドリーバー

ランドリーバーは、窓際や天井に設置する物干しアイテム。必要な時だけ使える便利な機能があり、共働き夫婦など室内干しの機会が多いご家庭にぴったりです。

 

洗濯物を干しても生活感が出にくいため、家事の効率を上げながらすっきりとした快適なリビングを保てます。

ランドリーバーの詳細はこちら

関連記事:リビングのカーテンの選び方を解説!選び方のポイントとコーディネート方法も紹介

おしゃれなリビングを作るならトーソー

リビングのレイアウトを工夫し快適性を追求するなら、窓まわりアイテムにもこだわってみましょう。光のコントロールや視線カットといった暮らしの快適性を高めることは、リビングの居心地の良さとつながっています。

 

トーソーでは、遮熱・遮光、防炎・抗菌といった機能を備える窓まわりアイテムを豊富に揃えています。理想とするリビングのレイアウトに合わせ、長く使える高品質な製品や豊富なサイズと色柄の中から、空間にぴったりのアイテムを見つけてみてください。

まとめ

リビングのレイアウトは家具をただ配置するのではなく、快適な暮らしを計画することです。まずは採寸やゾーニングといった基本を押さえ、6畳や18畳など部屋の広さや形状に合わせた実例を参考にしましょう。窓まわりアイテムにこだわることも、統一感のある快適な空間を作る重要なポイントです。

 

住まいに合うレイアウトを考え、自宅で過ごす時間をより豊かで心地良いものにしていきましょう。

WRITER 編集者情報

Madoかけ 編集部

「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
窓まわり製品を中心にインテリアに関する情報を発信します。

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