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TOSOをより深く知っていただくために、分かりやすくご説明いたします。
2024年6月に代表取締役に就任した八重島社長に、1年の振り返りと中期経営計画の「Vision2025」第3フェーズの進捗状況について、お話を伺いました。
社長就任からの1年間について、振り返りをお願いします。
成長戦略の遂行と並行して、理念・ビジョンの共有に注力しました。
株主の皆様には、日頃よりご理解・ご支援を賜り、深く感謝申し上げます。2024年6月に代表取締役社長に就任いたしました、八重島真人でございます。私の代表取締役社長としての最初のミッションは、成長戦略の着実な遂行だけでなく、コア・バリューである「WITH_」の浸透および、持続的な企業成長を目指す上で重要となる方向性の共有と位置づけました。
経営ビジョン「Vision2025」完遂のためには、全社一体となって目標に向かって取り組むことが欠かせません。全国の各拠点を訪れ、私自身からビジョンを共有し、社員からの要望や今後の改善点を直接聞く機会を設けました。こうした取り組みが、2025年3月期の業績回復に繋がったと確信しています。
私は、会社はチームスポーツであると考えています。私自身が入社してから35年が経ちますが、社員同士の風通しが良く助け合う企業風土は当時から変わっていません。
今後もこうした企業風土を守り続けてまいります。
今後、目指していく姿を教えてください。
コア・バリュー「WITH_」を軸に、カーテン業界全体を盛り上げていきます。
当社は昨年創立75周年を迎え、その節目として当社の大切な価値観、すなわちコア・バリュー「WITH_」を定めました。元々は、社員へ当社のイメージに関するアンケートを実施したところ、「寄り添う」「アシスト」といった言葉が多く挙げられたことから来ています。当社の主力製品であるカーテンレールは、あくまでもカーテンの脇役ですが、カーテンもカーテンレールなしには存在し得ません。このカーテンレールとカーテンの関係性のように、私たちは人々の生活、お取引先、インテリア業界全体のことを考え、貢献する企業でありたいという想いを「WITH_」に込めています。
カーテンレールのNo.1メーカーとして、カーテン文化の発信にも引き続き努めてまいります。当社はこれまでもカーテンをはじめ、最先端のインテリアを国内向けに紹介・発信してきました。今後はInstagram等のSNSも活用することで、カーテン・インテリア業界のより一層の活性化に貢献してまいります。
「Vision2025」第3フェーズ中期経営計画の進捗と、2026年3月期の位置付けについて教えてください。
コアビジネスと成長戦略を着実に進捗。2026年3月期を勝負の年と位置付け、一層の企業価値向上に邁進してまいります。
2025年3月期より、「Vision2025」の最終段階である第3フェーズを始動し、「新しい企業価値創造」、「成長戦略の推進」、「強固な経営基盤の再整備」の3つの重点施策を推進しております。「新しい企業価値創造」では、カーテンレールNo.1メーカーとして、高付加価値製品の開発に注力しています。なかでも、ハンギングバーの売上が好調に推移しており、カーテンレールに次ぐ新たな柱になることを期待しています。他にも、海外では当たり前になりつつあるウェーブスタイルカーテンや電動カーテンの国内普及にも引き続き注力してまいります。現在、消費者間での口コミ情報が製品の普及に大きな役割を果たすようになっていますので、toC向けにSNSやオウンドメディアを活用したPR活動も引き続き実施しました。
「成長戦略の推進」では、国内住宅市場の動向に捉われない、非住宅分野、用途開発、海外販売といった事業領域の拡大に取り組みました。特に好調なのが、インバウンド需要を背景とした宿泊施設などの非住宅分野です。販売から施工までを一気通貫で提供することが求められるため、事業成長のスピードを見極めながら人材確保を進め、さらなる受注増を図ってまいります。また、窓・建物以外での需要獲得や海外での販売拡大にも注力しており、いずれも売上を伸ばすことができました。引き続き、事業領域の拡大を推進してまいります。
「強固な経営基盤の再整備」では、人的資本への投資に注力し、社員のエンゲージメント強化を図っています。優秀な人材の獲得は非常に大きな課題であり、社員の自己啓発支援や働きやすい環境の整備等を進めております。また、サステナビリティへの取り組みとして、経済産業省が認定する「健康経営優良法人」の2年連続認定取得や、当社工場がある茨城県つくばみらい市・常総市に対する「企業版ふるさと納税」を活用した寄付等を実施しました。各拠点が位置する自治体に対しても、良好な関係性づくりに努めています。
2026年3月期は、「Vision2025」第3フェーズの業績目標である、売上高240億円到達に向けた勝負の1年と位置付けています。既存の国内住宅市場はもちろんですが、成長中の非住宅・用途開発・海外・福祉用品の各分野で、新規受注獲得を増やすため、製品および営業力の強化を図ってまいります。達成のためには、各部署が強い気持ちで一つひとつの目標を達成していくことが重要になります。そのための組織統制と適切な意思決定こそ、社長である私の責務であると考えています。
株主還元方針と、株主の皆様に向けたメッセージをお願いします。
2025年3月期の配当金は、当初予想より1株あたり1.5円増額し11.5円としました。
今後も株主様への利益還元を重視し、投資魅力の向上を図ります。
当社では、株主の皆様への利益還元を経営上の重点項目として位置付けています。当期の期末配当は、業績好調を踏まえて期初計画から1.5円増額することに決定いたしました。今後は株主還元強化、株式価値向上の一環として、自己株式の取得をはじめ資本政策も含めて検討し、当社株式への投資魅力向上を高めてまいります。
当社の事業領域は「国内・住宅・窓」というニッチな業界ではありますが、新規領域への挑戦も着実に進み、さらなる飛躍の時を迎えようとしています。株主の皆様には、引き続き暖かいご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、さらなる当社の成長にご期待いただけますと幸いです。