北欧モダンとは?ナチュラルとの違いやおすすめのインテリアを紹介

コーディネート

北欧モダンとは何?

北欧モダンとは、北ヨーロッパで発展したデザインスタイルのことです。この地域は日照時間が短く、自宅のなかで過ごす時間に心地よさを求める考えが根付いています。

 

その考えから生まれた「ヒュッゲ」(心地よい時間や居心地の良さを大切にする概念)を背景に、温かみとデザイン性、機能性を取り入れたスタイルが北欧モダンの特徴です。

 

しかし「北欧モダン」という漠然としたイメージでは、本質を理解するのが難しいかもしれません。まずは北欧モダンの多くの要素を含む「モダンスタイル」を把握し、それぞれの違いを見ていきましょう。

 

そもそもモダンスタイルとは

20世紀初頭から発展したモダンスタイルには、次のような特徴があります。

 

  • すっきりとしたシンプルなデザイン
  • 近代的な素材の使用
  • 装飾を最小限に抑えたミニマル設計

 

モダンスタイルは余分な装飾をなくし、直線や平面を多用することで、無駄のない余白を重視した空間を生み出します。また近代的な素材の合板・金属・プラスチックなどを積極的に取り入れるなど、伝統から抜け出した新しいデザインを追求するスタイルといえるでしょう。

 

北欧モダンとモダンスタイルのデザインの違いは?

北欧モダンとモダンスタイルは同じルーツを持ち、多くの共通点があります。一方で、材料やテイストの違いから、2つのスタイルを見分けることが可能です。

 

スタイル モダンスタイル 北欧モダン
素材 合板、金属、プラスチックなど 無垢材、自然素材が中心
印象 スタイリッシュでシャープ 温かみがありシック

 

モダンスタイルは新しい素材を使ってスタイリッシュな印象をつくるのに対し、北欧モダンは木やウールなどの自然素材を活かして温かみのある空間を生み出します。

 

モダンスタイルに北欧の考え方が入ることで、柔らかさと温もりを得て、機能的でありながらも居心地の良い空間へと変わります。シンプルさは保ちつつも、より人に優しい雰囲気が含まれることが北欧モダンの魅力です。

 

北欧モダンデザインの特徴

高級感とナチュラルの調和

 

北欧デザインは、温かみのある自然素材と柔らかな曲線が特徴です。一方モダンデザインは、シャープな直線と無機質な素材によって近代的なスタイルを表現します。この2つの要素が加わることで、北欧モダン独自の魅力が生み出されます。

 

実例として、木製家具にガラスや金属を組み合わせたり、木目を活かしながらも直線的なフォルムを取り入れたりすると、ナチュラルな親しみやすさと都会的な高級感が絶妙に調和し、北欧モダンに近づけることが可能です。

 

シンプルかつ機能性を損なわない

 

北欧モダンは、北欧デザインの「実用性と美しさの両立」という考え方と、モダンデザインの「装飾を削ぎ落としたシンプルさ」が加わり、シンプルでありながら機能的という魅力を持ちます。

 

実例では、必要な機能を残しつつも快適さを追求したデザインの椅子や、ミニマルなデザインながら収納力に優れたサイドボードなどが北欧モダンを取り入れた家具です。

 

飾りがなくても使うほどに愛着が湧く、そんな本質的な価値を持つデザインが北欧モダンの特徴といえるでしょう。

 

北欧モダンと北欧ナチュラルを比較

北欧モダンと北欧ナチュラルは同じ北欧テイストでも、異なる特徴を持っています。主な違いは以下のとおりです。

 

要素 北欧ナチュラル 北欧モダン
デザイン 緩やかな曲線のあるデザインが中心 曲線・直線の組み合わせが特徴
木材の取り入れ方 明るい木材を使用し温かみを強調 木材に他の素材を組み合わせ、洗練さを演出
配色 明るく優しい色調がベース 淡い色に派手な差し色を効かせる
素材 木製・ファブリック・麻などの自然素材中心 自然素材+金属・ガラス・コンクリート調などの異素材も組み合わせる
雰囲気 明るく温かみのある印象 機能的で洗練された印象

 

北欧モダンが日本で人気な理由とは?

シンプルなデザインが日本の工芸品と相性が良い

北欧モダンと日本の美意識には共通点が多くあります。「必要なものだけを残す」という北欧モダンの考え方は、日本の「引き算の美学」と通じており、余計なものを削ぎ落とし、本質を残す姿勢が日本の禅の考えと高い親和性を持ちます。

 

この親和性から、北欧モダンの家具は日本の工芸品と並べても違和感がありません。シンプルな木製テーブルに日本の陶器を置いたり、北欧のライトと和紙の照明を組み合わせたりすると、互いの良さを引き立てられます。

 

木材を使用したデザインが人気

 

日本は森林が多く、木材とともに暮らしてきた歴史があります。そのため、北欧モダンの木を活かしたデザインは日本人にとって親しみやすいものです。

 

さらに、北欧モダンの家具は使い込むほどに味わいが増す点にも、日本の暮らしとの共通点を見つけられます。この「経年変化を楽しむ」という考え方は日本人の感性に自然と響き、高い人気を集める理由の1つになっています。

 

北欧モダンを部屋に取り入れるメリット

北欧モダンをお部屋に取り入れると、スタイリッシュさと居心地良さを両立した空間をつくりだせます。

 

具体的な3つのメリットを見ていきましょう。

 

汎用性の高さ

北欧モダンはさまざまな空間や他のインテリアスタイルとの相性が良く、狭小住宅でも開放的な雰囲気を演出できます。とくにマンションなどのコンパクトな間取りに適しており、スマートな印象を与えられるでしょう。

 

また、もともとある家具やインテリアとも馴染みやすく、全てを買い替える必要がないことも北欧モダンの魅力です。シンプルなデザインは多種多様に合わせやすく、長く使い続けられるため、経済的にもやさしいインテリアスタイルといえます。

 

居心地の良さ

北欧モダンの大きな魅力は、ナチュラル素材を使用した「居心地の良さ」です。木材をはじめとする自然素材は温かみがあり、リラックスできる空間を実現します。

 

ストレスの多い現代社会では、帰宅後にホッとくつろげる空間が精神的にも良い影響を与えてくれるでしょう。無理なく心地よく過ごせる環境は、現代の住まいにぴったりのデザインです。

 

デザイン性の高さ

北欧モダンは、流行に左右されないデザイン性の高さから、長期間にわたって飽きが来ないという大きなメリットがあります。北欧モダンの家具は「置くだけで部屋が様になる」と言われるほど、そのデザイン性の高さが空間全体の価値を高めてくれることが大きな魅力です。

 

色使いも白を基調としながら木目の温かみを加えることで、クールすぎない魅力的な空間を演出できるでしょう。

北欧モダンを部屋に取り入れるデメリット

北欧モダンはお部屋の質を高め、長く愛用できるというメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

 

北欧モダンをお部屋に取り入れる際は、ぜひデメリットもチェックしておきましょう。

 

家具選びの難易度が高い

北欧モダンは、そのシンプルさが魅力である一方で、家具選びが難しい側面があります。統一感のあるコーディネートが重要で、1つの家具が空間全体の印象を左右することも少なくありません。

 

「北欧モダン」の本質を反映していない「北欧風」「北欧テイスト」として販売されている家具も多いため、北欧モダンスタイルを理解していないと「北欧ナチュラル」に寄ってしまう可能性もあります。北欧のモダンさを演出するには、木の色味や異素材の組み合わせなど、細部にこだわり、よく検討して家具を取り入れましょう。

 

家具が比較的高価

北欧モダン家具は、その品質とデザイン性から比較的高価な傾向があります。特に、有名デザイナーによる名作家具は、数十万円以上するものも珍しくありません。

 

また、北欧モダンスタイルを実現するため、いくつかの家具をセットで揃えるとトータルコストが予想以上にかかることも。天然素材を使用した家具はメンテナンスも必要で、経年劣化に伴う補修や再塗装などの維持費も考慮する必要があります。

 

北欧モダンデザインを自宅で取り入れる方法

北欧モダンを自宅に取り入れるポイントを3つご紹介します。

 

  • 全体的にすっきりとしたデザインを目指す
  • 照明にもこだわる
  • カラーを北欧モダンに近づける

 

すっきりとした空間づくりや素材選び、照明、カラーコーディネートを重視し、北欧モダンを自宅に実現しましょう。

 

全体的にすっきりとしたデザインを目指す

 

北欧モダンの基本は「すっきりとした空間」です。余分なものを置かず、必要なものだけを厳選して配置しましょう。部屋の隅々まで整理整頓し、家具と家具の間にゆとりを持たせることで、広々とした印象になります。

 

また、シンプルなラインの家具をレイアウトすることもポイントです。例えば、脚の細いスタイリッシュなダイニングテーブルは、空間に軽やかさをもたらし、圧迫感を軽減します。北欧モダンは「少ないもので豊かに暮らす」「余白を大切にする」という思想が根底にあるため、量より質を重視した家具選びが大切です。

 

照明にもこだわる

北欧モダンの空間づくりには、照明にもこだわりましょう。北欧では日照時間が短く、室内の明るさに工夫が凝らされてきました。1つの明るい光源ではなく、複数の照明で空間全体を柔らかく照らすことがポイントです。

 

照明自体もインテリアの一部として考え、シンプルで存在感のあるデザインのものを選ぶと、北欧モダンらしさが増します。

 

カラーを北欧モダンに近づける

 

北欧モダンのカラーコーディネートは、次の3色構成を基本に取り入れるとバランスが取れた空間になります。

 

ベースカラー メインカラー アクセントカラー
70% 25% 5%
壁、天井、大きな家具 床、大型家具、カーテン クッション、ラグ、小物

 

ベースカラーは白やベージュ、オフホワイトといったベーシックカラーを、メインカラーには木の色やグレーなどを取り入れ、空間に温かみと落ち着きを表現します。アクセントカラーは少量でも効果的に空間を引き締めてくれるので、モダンスタイルには欠かせない要素です。

 

北欧モダンらしい洗練された印象を出すには、色数を抑え、グレイッシュなトーンでまとめるのがおすすめ。木材の自然な色合いを活かしつつ、全体のバランスを整えましょう。

 

窓まわりアイテムのことならトーソー

北欧モダンスタイルを実現するうえで、窓まわりの演出も重要なポイントです。素材感や色調、デザインなど、カーテンやブラインドの選び方でお部屋の印象が大きく変わります。

 

シンプルで高品質な窓まわりアイテムをお探しながら、創業から70年以上にわたって窓まわりアイテムを提供し続けてきたトーソーの製品をぜひチェックしてみてください。

 

北欧モダンらしい明るい空間を演出するロールスクリーンや、柔らかな光の調整が可能なウッドブラインド、空間にシームレスに溶け込むカーテンレールなど、窓まわりに必要なアイテムを幅広く取り揃えています。

 

北欧モダンの世界観にマッチする製品で、理想の空間づくりを実現してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

北欧モダンは、温かみのある自然素材を活かしつつ、無駄のないシンプルなデザインが特徴的なインテリアスタイルです。モダンデザインの機能性と北欧デザインの温かみが混ざり合うことで、居心地の良さとスタイリッシュさを両立させた魅力的な空間を実現できます。

 

北欧モダンを取り入れる際は、すっきりとした空間づくり、光の使い方、カラーコーディネートの3つのポイントを意識してみてください。さらにシンプルで質の高い家具を選び、光源を重ね、グレイッシュなトーンカラーと木目の温かみを加えると、北欧モダンらしい空間に近づけます。

WRITER 編集者情報

Madoかけ 編集部

「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
窓まわり製品を中心にインテリアに関する情報を発信します。

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