カーテンの突っ張り棒はどう付ける?落下防止策や選び方、使用例まで徹底解説!
突っ張り棒カーテンとは?
突っ張り棒カーテンとは、壁や窓枠に穴を開けずにカーテンを吊るせる設置方法です。
棒の内部にはバネが入っており、反発力で壁などに固定するため、賃貸住宅のような原状回復が必要な部屋でも気軽に使用できます。
突っ張り棒は100均やホームセンターで安く手に入るうえ、設置や取り外しが簡単で、季節ごとや気分に合わせて取り換えられる点も魅力です。
取り付け方法
突っ張り棒を使ったカーテンの取り付け方と、落下させないための注意点をご紹介します。
取り付け方
突っ張り棒を使った取り付け方は、主に2通りあります。
突っ張り棒に通すカーテンを使う場合

カフェカーテンなど、突っ張り棒が通せるように加工されたカーテンを使用します。
カーテン生地は100均などでもデザインやサイズが豊富に揃っており、遮光性の高い厚めの生地、窓辺を柔らかく見せるレース生地など、好みに合わせて選べます。
| ▼突っ張り棒に通すカーテンの設置方法
設置幅よりやや大きめのサイズを選び、突っ張り棒に通す。 |
リングランナーを使う場合

通常のカーテンはレールのランナーにフックを掛けて使いますが、突っ張り棒にはありません。
そこで活躍するのが「リングランナー」です。リングを突っ張り棒に通すことで、一般的なフック付きカーテンも吊るせます。
| ▼リングランナーを使うカーテンの設置方法
リングランナーを設置前の突っ張り棒に通し、カーテンのフックを引っかける。リングランナーが開閉できる「後入れタイプ」なら、設置後でも可能。 |
落下を防ぐための注意点
突っ張り棒カーテンの落下を防ぐには、次の点に気を付けましょう。
- 耐荷重の確認
吊るすカーテンの重さに合った突っ張り棒を選ぶ - 設置面の補強
ツルツルした面や強度が弱い壁面には、滑り止めシートやあて板を突っ張り棒の両端にはさみ、安定させる - 正確に取り付け
水平を保って設置し、両端をしっかりと突っ張って固定する
突っ張り棒カーテンのメリット3選

突っ張り棒でカーテンを設置するメリットは、設置の手軽さや穴を開けないこと、費用の安さなどがあります。
各メリットを詳しく見ていきましょう。
設置が簡単
突っ張り棒のカーテンは特別な工具が不要で、DIYに慣れていない方も簡単に取り付けられます。
カーテンレールの設置は、電動工具が必要な場合や、高い場所での作業が難しい場合など、なかなか簡単に行えない場合も。
しかし、突っ張り棒ならネジ穴を開ける必要がなく、突っ張って固定するだけで完了します。
また設置後も「カーテンを変えたい」と思ったらすぐに交換でき、季節や気分に応じて手軽に変えられる点も魅力です。
賃貸でも使える
賃貸住宅では、壁にネジで穴を開けると原状回復が困難になります。
一方でネジを使用せず、反発力を利用して固定する突っ張り棒であれば、壁を傷付けることなく設置できます。
そのため、賃貸住宅でも気兼ねなく小窓や仕切りとして活用でき、退去時の修繕費用なども気にする必要がありません。
引越しの際も取り外しが簡単で、新居でもそのまま再利用できます。
費用が安い
突っ張り棒は100均やホームセンターなどで安く購入でき、工具や業者への依頼は不要です。
カーテンも安く購入できれば、設置にかかるコストを大幅に抑えられます。
朝日や夕日が差し込む小窓や、人目が気になる空間の目隠しとしても活用しやすく、手軽に快適な空間をつくれます。
費用をかけずに雰囲気を変えたいときにも、気軽に試せるアイテムです。
突っ張り棒の選び方と種類

選び方
突っ張り棒を選ぶときは、使用する場所や目的に合わせた長さ、耐荷重、見た目を考慮すると失敗がありません。
長さ
設置したい窓枠や空間の幅よりも、余裕のある長さの製品を選びます。突っ張り棒は伸縮式がほとんどなので、何cmまで対応可能かを確認しましょう。
長すぎると突っ張れず、短すぎると安定しないため、採寸した幅を基準に選ぶことが大切です。
耐荷重
必要な耐荷重は、吊るすカーテンの重さによって変わります。
重い遮光カーテンや長さのあるカーテンを間仕切りとして使う場合は、耐荷重の高い強力なタイプを選びましょう。重さに耐えられないと落下の原因になり危険です。
厚手の生地や装飾付きカーテンは意外と重いため、パッケージに記載された耐荷重の確認が欠かせません。
見た目
突っ張り棒には、インテリアの雰囲気に合わせられるデザイン・カラーが揃っています。
たとえば、ブラックやスチール、ゴールド、アンティーク、木目調など、素材やカラーにこだわることでおしゃれな窓辺が簡単に実現できます。
トーソー ナイビスつっぱりポール

トーソーが販売する「ナイビス」は、用途に合わせて縦ポールと横ポールを組み合わせて使うつっぱりポールです。
縦ポールは天井と床にしっかり突っ張る構造で、壁に穴を開けずに間仕切りや目隠しができます。
部屋を区切るL字タイプなどバリエーションも豊富で、間仕切りやコート掛け、グリーンインテリアのディスプレイなどさまざまな用途に対応。
工具を使わずに設置でき、強度とデザイン性を両立したシリーズです。
※ナイビスの詳細はこちら
カーテンの選び方と種類

選び方
突っ張り棒のカーテンは、素材とデザインを意識して選ぶのがポイントです。
素材
カーテンの素材はお部屋の快適性を左右するポイントです。たとえば、遮光カーテンは寝室や映画鑑賞に適しており、断熱カーテンは冬の冷気や夏の熱気を防いで室温を保ちます。
透け感のあるレースカーテンは光を取り入れながらプライバシーを確保できるため、リビングやキッチンの小窓にも向いています。
デザイン
モダン・ナチュラル・和風など、テイストに合わせて選べるデザインが豊富です。部屋の雰囲気に合わせて色や柄を選ぶと統一感が出て、おしゃれに仕上がります。
カフェカーテンやタブカーテンなど、用途に合わせてスタイルを選ぶのもおすすめです。
種類
突っ張り棒に適したカーテンには、次のようなタイプがあります。
カフェカーテン

カフェカーテンは丈が短く、小窓や出窓の目隠しにぴったりのカーテンです。
カーテン上部に穴が開いているため棒に通すだけで設置でき、ナチュラルスタイルのアクセントになります。
暖簾

暖簾(のれん)は和風のデザインで、カーテンというよりは部屋の仕切りや目隠しにおすすめです。
風通しを保ちながら視線を遮り、季節ごとに掛け替えて楽しむこともできます。
タブカーテン

タブカーテンはカーテン上部にループ(タブ)が付いているタイプです。
ループの間隔が均等に並ぶため、ドレープ(ひだ)がきれいに出やすく、見た目が整った印象になります。
ハトメカーテン

カーテンの上部に金属製のハトメ(リング)が付いており、取り付けも開閉もスムーズに行えます。
またリングがしっかりと支えるため、重めのカーテンでも安定して使えるのが特徴です。
実際の使用例

突っ張り棒カーテンは、場所を選ばず多目的に使えます。次のような場面にぜひ取り入れてみてください。
キッチンでの使用例
キッチンでは、シンク下や収納棚の目隠しとして便利です。小窓にカフェカーテンを取り付ければ、外からの視線を遮りつつ光を取り入れ、おしゃれな雰囲気に。
また、突っ張り棒のカーテンは汚れたら簡単に外して洗えるので衛生的に保てます。
間仕切りとしての使用例
リビングやオープンスペースで簡易的な間仕切りをつくりたいときに役立ちます。
リビングとダイニングを分けたり、子ども部屋の遊び場と勉強スペースを区切ったりするなど、自由にレイアウトを変えられ、必要に応じて取り外しや移動もできる柔軟さが魅力です。
目隠しとしての使用例
収納棚やクローゼットの目隠しにもぴったりで、突っ張り棒とカーテンを組み合わせれば、生活感を隠しつつ部屋をすっきりと見せられます。
透け感のある生地を選ぶと、圧迫感を抑えられて空間が広く感じられるでしょう。
賃貸住宅での使用例
壁に穴を開けられない賃貸住宅では、突っ張り棒のカーテンが活躍します。
たとえば、玄関や廊下の仕切り、リビングの目隠しなどに使え、引越しの際も簡単に取り外せるので原状回復もしやすいのが特徴です。
よくある質問
突っ張り棒でカーテンを設置する際に、落下や耐荷重、設置場所などに関して不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、よくある質問とその解決策を紹介します。
突っ張り棒が落ちてしまいます
突っ張り棒が落ちる原因に多いのは、「カーテンの重さに耐えられない」「設置している壁や天井がツルツルして滑る」ことです。
重いカーテンを取り付けるときは耐荷重が高い製品を選び、突っ張り棒の両端に滑り止めのパッドなどを付けて落下を防ぎましょう。
重さに耐えられるか心配です
突っ張り棒には耐えられる重さが設定されており、規程の耐荷重を超えると落下してしまいます。
カーテンの重さに合った製品を選び、必要に応じて軽い素材に変更することも検討しておきましょう。
突っ張りづらい場所にも設置できますか?
壁同士の距離が離れており横方向に突っ張れない場合は、縦ポールタイプの活用がおすすめです。
TOSOの「ナイビス」のように、縦ポールを床と天井に突っ張らせて横ポールを連結することで、壁がない場所にも設置できます。DIY初心者でも簡単に組み立てられ、賃貸でも使用可能です。
まとめ
突っ張り棒カーテンは、壁を傷付けずに設置できるうえ、費用を抑えながら空間を快適に整えられるアイテムです。長さや耐荷重、デザインを選ぶことで、用途に合った使い方ができます。
落下を防ぐためには滑り止めや水平設置を意識し、定期的に状態をチェックすることも大切です。気軽におしゃれな空間づくりを楽しみましょう。
Madoかけ 編集部
「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
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