8畳のレイアウトをタイプ別に紹介!快適な部屋作りや家具配置のコツも解説
8畳の部屋のレイアウト・間取りの特徴とは?

8畳の広さは一人暮らしの部屋として扱いやすく、家具の配置次第で生活のしやすさが大きく変わります。8畳の面積は12.96㎡で、約13㎡です。
一人暮らしではゆったりと、二人暮らしでも工夫次第で快適に過ごせる広さといえます。ベッド、ソファ、テーブル、テレビ台といった主要な家具を配置できる空間です。
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8畳のワンルーム・1Kの違い
同じ8畳でも、ワンルームと1Kには以下のようなはっきりとした違いがあります。
| 間取り | 特徴 |
| ワンルーム(1R) | ・玄関と居室の間に仕切りがない ・キッチンも居室内にあり、完全に一体化した空間 |
| 1K | 玄関、キッチンと居室がドアなどで仕切られている |
ワンルームは家賃が抑えやすい反面、キッチンが近くにあるため、料理の匂いや生活感が気になることがあります。
対して1Kは、生活空間とキッチンスペースを分けられるため、プライバシーを重視でき、リビングのようにくつろぎの空間を作れます。
関連記事:おしゃれなワンルームの作り方は?おすすめのインテリアやレイアウトを紹介
8畳の部屋の形状タイプ

8畳の部屋と一口に言っても、その形状はさまざま。部屋の形状は、家具の配置や生活動線に影響します。
おしゃれな空間作りを楽しみたい一人暮らしの方や、使い勝手を重視した趣味部屋を整えたい方など、理想の部屋をつくるには、まず自分の部屋の形を知り、その特徴を活かすことが大切です。
ここからは代表的な4つの部屋のタイプと、それぞれの特徴をご紹介します。
①正方形
正方形の8畳は、縦横のバランスが整っているため家具を置きやすく、初心者でもレイアウトの自由度を感じやすい形です。どの壁にも同じくらいのスペースがあるため、ベッド・デスク・テレビ台などを分散して配置しやすい点がメリットといえるでしょう。
▼レイアウトのポイント
- 均等性を活かし大型家具を配置する:
縦横の寸法に大きな差がないため、ベッドやデスクといった大型家具を比較的自由に配置できる - 中央に空間を作りやすい:
家具を壁際に寄せることで、部屋の中央をフリースペースとして広く確保できる。リビングスペースを広く取りたい場合に適している - ゾーニングには仕切りを導入する:
背の高いシェルフやパーテーションを配置し、集中スペースとプライベート空間をはっきりと分けたり、ラグの色や素材を変え視覚的な区切りをつける
②長方形(縦長)
縦長の8畳は、入り口から奥へ向かって視線が抜ける構造のため、奥行きを感じやすい形です。その反面、幅が狭くなるため家具を横に並べると圧迫感が出やすい点に注意が必要です。
▼レイアウトのポイント
- ゾーニングで空間にメリハリを作る:
縦長の形状は、奥に向かって空間を分けやすいため、エリアの境目に背の低い家具やラグを配置し、視覚的に緩やかなゾーニングを行う - 動線を壁側に寄せ、空間を広く見せる:
通路を部屋の中心ではなく、片側の壁に寄せて確保することで、もう一方のエリアに大型家具を配置しやすくなり、空間を広く使える - 奥行きを強調する家具を配置する:
窓に向かって視線が伸びるため、ロータイプの家具や、縦長に伸びるラグなどを選んで奥行きをさらに強調すれば広く見せられる
③長方形(横長)
横長の8畳は、横幅にゆとりがあるため家具を横方向に並べても圧迫感が出にくく、複数のエリアを作りやすい形です。家族向けのリビングとしても扱いやすく、ソファ・テレビ台・テーブルといった複数の家具を配置しやすいでしょう。
▼レイアウトのポイント
- 窓からの採光を活かした配置を行う:
ソファやテーブルを窓と平行に配置すると、自然光を最大限に取り込み、明るいリビング空間を作り出せる - 並行に配置して動線と空間を両立させる:
横に長い分、ソファやダイニングテーブルといった家具を壁と並行に複数並べても、比較的生活動線を確保しやすい - 長い壁面を機能性収納で活用する:
長い壁面を活かして、壁一面を本棚や機能性収納スペースとして利用することで、床面積を圧迫せずに高い収納力を確保できる
④L字型
L字型の8畳は、家具配置が難しそうに見えますが、角を活かすと収納や作業スペースが作りやすい形です。視線から隠れるスペースが生まれるため、生活感のあるアイテムを隠しながら部屋を整えたい人に向いています。
▼レイアウトのポイント
- L字の角を仕切りとしてゾーニングする:
L字の角部分を区切りとして、パーテーションを使わずに、部屋の構造を活かした自然なゾーニングができる - 大型家具の配置はシミュレーションを徹底する:
L字の形状によっては、ソファやベッドなどの大型家具が置きにくい場合がある。事前の寸法確認と入念なシミュレーションを行い、大型家具を置けるエリアを優先で確保することが大切。
【タイプ別】8畳の部屋のレイアウト例
ここからは形状タイプ別に、具体的なレイアウトの事例をご紹介します。正方形・縦長・横長・L字型の特徴を整理しながら、生活スタイルに合う配置を見つけていきましょう。
正方形×8畳のレイアウト

正方形の均等な空間を活かし、メリハリをつけたレイアウトがおすすめです。
▼中央にリビングを設けたレイアウト
- 特徴:
ベッドやソファを部屋の隅に寄せ、中央にローテーブルとコンパクトなソファを配置。一人暮らしでも来客が多い方や、自宅でリラックスしたい方に適している - ポイント:
ロータイプの家具で視線を遮らず、開放感を演出。ベッドは布やパーテーションで緩やかに隠すと、リビングとしての機能が高まる
▼ゲームや仕事用のスペースを作る配置
- 特徴:
大型のデスクとモニターを壁沿いに配置。デスクの背面(中央)にベッドを置く - ポイント:
生活感を隠すため、ベッド周りを目隠ししたり、布団カバーの色を暗くしたりして、秘密基地のような没入感のある空間を作る
長方形(縦長)×8畳のレイアウト

細長い空間を活かして、生活動線とゾーニングを両立させるのがコツ。機能性を重視した配置が可能です。
▼空間を分割した機能的な配置
- 特徴:
手前にデスクスペースを、奥にベッドスペースを配置。空間を用途別に分けるレイアウト - ポイント:
ベッドとリビングスペースの間に背の低い収納棚やシェルフを置くと、程よい仕切りとなりプライベート感を高められる
▼動線を確保したホテルライクな配置
- 特徴:
壁に沿って家具を直線的に配置することで中央に広めの動線を確保し、長方形の奥行きを強調する - ポイント:
あえてソファは置かず、リラックスできる座椅子やロータイプの家具を選ぶと、通路の圧迫感がなくなりより広く見える
長方形(横長)×8畳のレイアウト

横長8畳の大きなメリットである窓の広さと幅を活かし、家族が快適に過ごせる多機能なレイアウトが叶います。
▼ソファで実現する空間の節約配置
- 特徴:
ソファとダイニングの両方を兼ねるLDソファを窓に並行に配置し、食事と団らんのスペースを最小限にする - ポイント:
奥行きの浅いソファを選び、部屋を横切る生活動線を確保する
▼窓を背にした開放感ある配置
- 特徴:
ソファを窓のない壁に、ダイニングテーブルを窓側に寄せて配置。窓側は明るい食事スペース、壁側は落ち着いたリラックススペースとしてゾーニングし、空間のメリハリをつける - ポイント:
ダイニング側にはロータイプの家具を集中させ、窓からの光を遮らず、部屋の奥まで光を届けるようにすると開放感が出る
L字型×8畳のレイアウト

L字型のくぼみを活かし、デッドスペースを「特別な空間」に変えるのがポイントです。
▼くぼみを隠れ家デスクにする配置
- 特徴:
L字のくぼんだ部分にデスクと本棚を集中させ、ゲーマーや在宅ワークのための集中スペースとして活用する - ポイント:
他の空間と色味を変えるなどして、空間に変化を持たせると、集中力を高められる
▼収納重視の配置
- 特徴:
L字のくぼみに大型のクローゼットやオープンシェルフを配置し、衣類や趣味の物をまとめて収納 - ポイント:
部屋全体が片付いて見えるため、生活感が薄れ、リビングとしての質が高まる
リビング×8畳のレイアウト

8畳を家族のリビングとして使う場合、「くつろぎ」と「機能性」の両立が求められます。
▼家族が快適に過ごす配置
- 特徴:
L字型ソファと、子どもが遊べるフリースペースを確保。さらにテレビは壁掛けにすることで、テレビ台を置かずに床をすっきり見せられたり生活動線が広く使えたりする - ポイント:
子どものおもちゃは収納付き家具にまとめて、すぐに片付けられる仕組みを作る
▼ソファを間仕切りとしてゾーニングする配置
- 特徴:
ソファを壁から離して部屋の中央付近に配置し、背もたれ側をリビングとそれ以外の空間の仕切りとして機能させる - ポイント:
ソファの背面の生活感が出ないよう、背の低いシェルフや観葉植物などを合わせて配置するのがポイント
関連記事:リビングをおしゃれにするコツ6選を解説!実例も6つ紹介
8畳の部屋を快適空間にするレイアウトのポイント

部屋の形状にこだわらず、8畳の空間をより快適でおしゃれにするレイアウトのコツをご紹介します。家具の配置だけでなく、視覚効果や収納の工夫にも目を向けてみましょう。
部屋のテーマやカラーを統一させる
部屋に統一感がないと、家具がバラバラに見えてしまい、雑然とした印象になります。特に8畳のような空間では、視覚的なノイズが圧迫感につながるため、色の使い方には注意しましょう。
快適な空間作りのポイントは、使用する色を3色程度に絞ることです。
- ベースカラー70%:床や壁
- メインカラー25%:カーテンやラグ
- アクセントカラー5%:小物
上記を目安に配色すると、自然とまとまりのある空間になります。
また、色だけでなく、素材感も合わせることも大切なポイントです。例えば、木製家具の色味や、ファブリックの素材を統一することで、色数が多くても落ち着いた雰囲気が生まれます。「カフェ風」や「ホテルライク」など、インテリアスタイルを決めると家具や小物の選択がスムーズになるでしょう。
関連記事:理想のインテリア空間づくりはカラーが決め手!色選びや組み合わせ方のポイントを解説
生活動線を配慮して家具を配置する
レイアウトを考える上で、ストレスのない生活動線の確保は最も重要です。通路が狭いと、毎日の移動で不便を感じるだけでなく、部屋が実際よりも狭く見えてしまいます。
まず玄関から主要な場所へ向かうメイン動線は、人がスムーズに歩ける最低限の幅として70cm~80cm程度を確保しましょう。さらに、ソファとテーブルの間や収納家具の前など、立ち座りや引き出しの開け閉めを行う場所では、最低でも30cm~40cmの空間を空ける必要があります。
寸法を知ることで家具を選ぶ際のシミュレーションに活かせるので、快適な生活動線を確保するためにもぜひ把握しておきましょう。
ロータイプの家具を選び開放感を演出する
天井までの高さがある空間を広く見せるためには、目線を低い位置に集めるロータイプの家具を選ぶのがおすすめです。家具の高さを揃えることや、背の低い家具を選ぶことによって、視線が部屋の奥まで遮られずに届きやすくなります。
これが「視線の抜け」となり、実寸以上の開放感を可能にします。特にソファやベッドに脚がついているデザインを選ぶと、床面が見える範囲が広がり、より部屋全体が広く感じられるでしょう。
一方、背の高い本棚や収納を置く必要がある場合は、入口から見て死角になる壁際や、窓の光を遮ってしまう場所は避けて配置することが大切です。
収納付き家具を上手く活用する
8畳の空間を広く使うには、収納力の確保が欠かせません。収納が不足し物が床にあふれると、部屋が狭く感じられ、雑然とした印象になってしまいます。
解決策として、利用されていないデッドスペースを収納付き家具で活用しましょう。ベッド下の引き出しや、ソファの座面下、窓下の空間などを積極的に収納として利用します。
また、収納は「見せる収納」と「隠す収納」を使い分けるのがポイントです。本や小物はオープンシェルフなどの「見せる収納」に。生活感の出る衣類などは、蓋付きや引き出しの「隠す収納」にしまうことで、部屋全体をすっきりと片付けられます。
優先度の高い物や大きい家具から配置する
レイアウトは、部屋の主要な家具から順序立てて配置を決めることがポイントです。
- 寝室かリビングか:
「ベッドを置くかどうか」など、部屋の主要な用途を決める - 大型家具:
ベッドやソファ、大きなデスクといった、部屋の主役となる寸法の大きい家具を最初に配置。大型家具の位置によって、動線や他の家具の場所が自然と決まってくる - 小型家具・収納:
残ったスペースに、サイドテーブルや収納家具といった小型のものを配置して調整する
おしゃれな部屋作りをするならトーソー
8畳の空間は、家具のレイアウトを工夫するだけで見違えるほど快適になります。さらに上質でおしゃれな部屋作りを目指すなら、窓まわりのコーディネートにこだわってみましょう。
8畳の部屋であれば窓が2つある間取りもよく見られるため、窓の数や位置が多い部屋では、窓辺のアイテムを統一することで部屋全体に一体感が生まれます。カーテンレールやブラインドといった窓装飾は、ロータイプの家具や収納付き家具をさらに引き立て、部屋の雰囲気と統一感を高めることが可能です。
トーソーではさまざまな部屋のテーマや機能性に合わせて、豊富なデザインの窓装飾を提供しています。ロールスクリーンやブラインド、バーチカルブラインドなど、それぞれの選び方のヒントなどもカタログに掲載しているのでぜひチェックしてみてください。
まとめ
8畳の部屋はレイアウト次第で家族がくつろげるリビングから、仕事と私生活を両立させる機能的な書斎、一人暮らしのゲーマー向け秘密基地など、多様な空間に変化させられる間取りです。
正方形の8畳や長方形、L字型など、それぞれの形状に合ったレイアウトを意識することで特徴を活かした快適な空間作りが叶います。快適な部屋作りのポイントは、生活動線の確保と、ロータイプの家具を使った開放感の演出です。部屋の正確な寸法を測り、理想的なレイアウトをシミュレーションしてみましょう。
Madoかけ 編集部
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