ブラインドとは?種類ごとの特徴・メリット・デメリット・主な素材を紹介
ブラインドとは何か?
ブラインドは横や縦のスラット(羽根)で自然光の調整を行いながら、外からの視線もしっかりとカットできる利便性の高い窓まわりアイテム。
ブラインド(英訳:blind)は「目の見えない」や「覆い隠す」を意味し、インテリア用語では「目隠しをするための覆い」という意味を含みます。この言葉の通り、ブラインドは上下または左右どちらからの視線もカットすることに優れ、住居だけでなく店舗やオフィスといったさまざまな場所で使用されています。
ブラインドは、5000年ほど前にエジプトでつくられたといわれています。日本には平安時代に似たものがあり、竹製のすだれが使用されていました。長い歴史を経て、現代ではさまざまな素材や縦横のブラインドがラインナップされています。
ブラインドを使用するメリット
ブラインドを使用するメリットは、主に以下の3つです。
- 外からの視線をカットできる
- 省エネ効果がアップする
- 採光と風通しの調整が簡単
ひとつずつ見ていきましょう。
外からの視線をカットできる
スラットの角度調節によって、外側からの視線をコントロールすることが可能です。横型ブラインドであれば上下からの視線カットが、縦型ブラインドであれば左右からの視線カットにそれぞれ優れています。
カーテンでの視線カットは、厚いメインカーテンで調節するため室内が暗くなりがちに。しかしブラインドは、室内に自然光を取り込みながらプライバシー性が保て、明るさをキープできます。
省エネ効果がアップする
ブラインドを設置した場合、室内の保温や室外からの熱の侵入を防ぎ、省エネ効果を発揮します。冬には室内で暖まった空気が外に逃げてしまうことを防ぎ、夏には直射日光をカットして室内の涼しさを保つ役割が期待できるでしょう。
遮熱性を高めるにはスラットを白や明るいカラーにすると、より効率的に省エネ効果も期待できます。
採光と風通しの調整が簡単
ブラインドは室内への自然光を調整しながら、スムーズな風通しを実現します。カーテンのように布一枚で窓を覆ってしまうと風の流れが悪くなりがちですが、スラットは風をスムーズに通せるため、空気の入れ替えが簡単です。
空気の入れ替えは、健康的なライフスタイルを維持するためにも大切な要素です。ブラインドは採光を適度に調整しつつ、新鮮な空気を取り入れることができます。室内環境を快適に保つためにも、ぜひ活用していきましょう。
縦型ブラインド・横型ブラインドは何が違う?
ブラインドは、以下の2つの種類に分けられます。
- 縦型ブラインド(バーチカルブラインド)
- 横型ブラインド
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
縦型ブラインドとは
縦型ブラインドは「バーチカルブラインド」とも呼ばれ、細長いスラットを上から吊り下げたつくりのブラインドです。カーテンのように横へ開閉したり、操作バトンでスラットを回転させたりすることで調光や視線のコントロールを行います。
もともとショールームや店舗、オフィスなどといった施設での使用が一般的でしたが、ファブリック素材の縦型ブラインドが市場で見られるようになり、家庭住宅にも普及しました。
メリット
縦型ブラインドは回転するスラットによって、外から送られる左右の視線を遮ることが可能です。
同時に採光の調節にも優れ、室内の明るさをキープしながらプライバシー保護がかないます。
さらに横への開閉により出入りが容易になるため、掃き出し窓におすすめの種類です。縦型ブラインドはデザイン面での魅力も大きく、細長い縦スラットにより空間がシンプルでスッキリとした雰囲気となります。
【メリットのポイント】
- 左右の視線を遮ることが可能
- 採光とプライバシー保護が同時にできる
- 頻繁に出入りする窓におすすめ
- シンプルでスッキリとした空間を演出
デメリット
縦型ブラインドは風によりスラットが揺らぎ、パタパタと音が立つため、気になる方にはデメリットになるでしょう。またスラットの角度によっては外から室内が見えてしまう場合も。
ただしこれらは、スラットにボトムコードを取り付けて風による揺らぎを軽減できたり、不透明スラットの間にレーススラットを挟んで視線をカットできたりします。また、窓枠内に視線を遮るためのロールスクリーンを設置するなど、解決策を講じて、デザイン性の高い縦型ブラインドをおしゃれに取り入れてみましょう。
【デメリットのポイント】
- 風の影響でスラットが揺らぐ
- 角度によってはスラットの間から室内が見える
横型ブラインドとは
横型ブラインドはスラットが複数水平に並び、角度の調整によって調光や視線をコントロールする種類です。「ベネシャンブラインド」とも呼ばれています。
左右に開閉する縦型ブラインドに対し、横型ブラインドは上下に開閉するタイプ。アルミ製が一般的でしたが、現在は木製のウッドブラインドも登場しています。
メリット
横型ブラインドは角度の調節によって採光を自在に操れるため、調光に優れており上下からの視線を遮ることができます。さらに風を適度に室内に取り入れられ、快適な住環境をつくりだせる点も魅力のひとつ。
用途も豊富で、浴室に設置できるタイプもラインナップされています。さまざまなスタイルの横型ブラインドがそろっているため、好みのものを選べる楽しみが感じられるでしょう。
【横型ブラインドのメリット】
- 調光と上下からの視線のコントロールに優れている
- 明るさを保ちながら通風が可能
- 豊富なバリエーション
デメリット
横型ブラインドは横スラットであるため、ホコリがたまりやすく縦型ブラインドよりも頻繁に掃除が必要です。とくにアルミ製は静電気が発生しやすく、ホコリを寄せ付けやすい傾向にあります。
そのためウッドブラインドの採用や調湿によって、静電気の発生を極力抑えることがおすすめです。また上下による開閉により、頻繁に出入りする窓には不向きといえるため、設置する窓の用途にも気をつけましょう。
【横型ブラインドのデメリット】
- ホコリがたまりやすい
- 頻繁に出入りする窓には不向き
縦型ブラインドの主な素材
縦型ブラインドには、主に以下の素材がラインナップされています。
- ファブリック素材
- 木製素材
一般住宅に最も普及しているタイプはファブリック素材ですが、木製素材の縦型ブラインドも昨今見られるようになりました。それぞれの特徴を以下よりご紹介します。
ファブリック素材
縦型のブラインドには、一般的にカーテン生地と同じファブリック素材が使用されることが多いです。
- ポリエステル
- アクリル
- PVC(塩化ビニル)
- ガラス繊維 など
遮光性の高い厚地の生地や透け感が軽やかな印象を生みだすシアー素材、海を連想させる波状の縦型ブラインドなど、さまざまなバリエーションがラインナップされています。ウォッシャブルに対応している生地も多いため、清潔に保てる汎用性の高い素材といえるでしょう。
木製素材
縦型ブラインドには木製素材のスラットもあります。自然の安らぎと温もりを感じながら、空間にモダンな雰囲気をプラスしてくれる素材です。
ファブリック素材に比べ木製素材は遮光性に長けており、部屋をしっかりと暗く保ちたい時にも、効果的に明かりを遮って暗さを維持してくれます。
天然木がもつそれぞれのカラーや独特な質感をいかし、理想的な空間をつくりだすことができます。ただし重厚感があるため、重たい雰囲気を避けるためのカラー選びや、ファブリック素材よりも高額になりやすい点には注意が必要です。
使用する天然木の種類や予算を、事前に見積もっておきましょう。
横型ブラインドの主な素材
横型ブラインドには、主に以下の素材が使用されます。
- アルミ素材
- 木製素材
それぞれ特徴や魅力が大きく異なるため、ひとつずつ確認していきましょう。
アルミ素材
用途に合わせてさまざまな種類が提供されているアルミ素材は、横型ブラインドで一般的に採用されている素材です。アルミ素材はカビなどに強く、比較的安価な価格で設置できる点が魅力的。
水拭きにも対応し、衛生面でも手軽さが感じられるでしょう。直射日光を防ぐ「遮熱スラット」や、光がたばこのヤニやほこりなどの汚れを分解するといわれる「光触媒」を備えた横型ブラインドも登場しています。
バリエーション豊富なアルミ素材であれば、自身の好みのスタイルを表現しやすく、室内のデザインに合わせてカスタマイズすることが可能です。
木製素材
ウッドブラインドとも呼ばれる木製素材。今ではモダンな雰囲気を好むご家庭で採用されるケースも多くなり、その種類も徐々に増えています。
木製素材の魅力は天然素材ならではの一つひとつの木目が特徴的で、無機質な空間にも温もりを与えられることでしょう。また木製家具とも相性が良く、空間に統一感をもたらします。
木製素材はアルミ素材と比較すると静電気が発生しにくく、ほこりがたまりにくい傾向にあります。しかし横型ブラインドの特性上、縦型ブラインドの木製素材よりもほこりが付着しやすいため、定期的に掃除は行いましょう。
外付けブラインドとは
外付けブラインドは窓の外側に設置するブラインドで、効率的に直射日光や暑さを遮ります。
ヨーロッパに浸透している外付けブラインドですが、暑さが年々強まる日本でも取り入れる住宅が増えるかもしれません。その特徴とメリット・デメリットについて解説します。
特徴
窓の外に設置する外付けブラインドは、基本的に室内のブラインドと同じ機能をもちます。しかし、窓の外側で室内への熱の侵入を防ぐことでより高い省エネ効果を発揮することが可能です。
日本で昔より使用されている「すだれ」と同様の役割を果たし、室内を快適に保つ有効的な手段として現在注目を集めています。
メリット
外付けブラインドのメリットは、前述したように窓の外で日射熱をカットすることにより、室内に設置したときよりも高い省エネ効果が発揮され、快適な住環境をつくりだせる点にあります。
また視線のコントロールも可能であるため、室内にカーテンやブラインドを設置しない選択や、シアー素材、レース生地などで軽やかな窓辺を演出することができます。
デメリット
外付けブラインドのデメリットは、室内に設置するブラインドよりも高額になる点です。自分で設置可能な室内のブラインドに対し、外付けのブラインドは自分での設置がむずかしいため、本体価格に施工費用や出張費用がかかります。
総費用が高額になってしまうため、設置場所を限定するなど工夫をして予算を立ててみましょう。
ブラインドを探すならトーソー
窓まわりは部屋のなかでも占める割合が広く、ちょうど人の目線に入りやすい場所にあります。窓辺の演出次第で空間の印象を大きく変えられるため、豊富な種類の中からお好みのブラインドを探してみてはいかがでしょうか。
トーソーにはシンプルなアルミブラインド、メタリック調、木目調といったさまざまなテイストのデザインやウッドブラインドなどを多く取りそろえています。打ち寄せる波をイメージさせる波状の縦型ブラインドも提供しており、空間に動きとモダンな雰囲気を演出したい場合におすすめです。
豊富な種類をラインナップ提供しているトーソー製品を、ぜひチェックしてみてください。
トーソー株式会社|カーテンレール・ブラインド 窓周り製品の総合メーカー
まとめ
ブラインドは調光と視線のコントロールに優れ、空間の雰囲気づくりに取り入れやすい窓まわりアイテムです。種類には縦型と横型の2つがあり、それぞれの特徴を活用することでより良い住環境をつくりだせるでしょう。
トーソーでは豊富なデザインと高い機能性をもつブラインドを取り揃えています。
インテリアスタイルに合わせたブラインド選びには、是非トーソーのブラインドを活用してみてください。
Madoかけ 編集部
「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
窓まわり製品を中心にインテリアに関する情報を発信します。
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