リビング階段の寒さ対策方法を解説!リビングが寒くなる原因と寒さ対策の実例を4つ紹介

まどかけの話

リビング階段とは

 

リビング階段は、住空間の中心であるリビングに設置した階段のことを指します。リビングイン階段とも呼び、リビングを通って2階に向かうため家族間のコミュニケーションが生まれることや、開放的な空間になることから人気の間取りです。

 

しかしながら、リビング階段はメリットばかりではなくデメリットも存在します。

 

メリット デメリット
  • 空間がおしゃれで開放的な印象になる
  • 家族との自然な接点が増える
  • 階段下を収納スペースとして活用できる
  • インテリアとしてデザイン性が高い
  • 吹き抜けと組み合わせやすい
  • 家全体に明るさを取り入れやすい
  • 部屋が寒くなりやすい
  • 冷暖房の効率が悪くなる
  • 音が上下階に伝わりやすい(足音、会話など)
  • 料理の匂いが2階に上がりやすい
  • プライバシーが確保しにくい
  • 防音対策が必要になりやすい

 

リビング階段は「家族のつながり」「デザイン性」を両立させた設計で、各デメリットに対して適切な対策を講じることで、より快適な住空間を実現できるでしょう。

 

リビング階段が寒くなる原因

 

リビング階段のデメリットである「部屋が寒くなりやすい」「冷暖房の効率が悪くなる」について、大きな原因といわれているのは次の2つです。

 

  1. コールドドラフト現象
  2. 熱効率の低さ

 

2つの原因について詳しく見ていきましょう。

 

原因①コールドドラフト現象(2階からの冷気)

 

コールドドラフト現象とは、温度差によって空気の循環が生じる自然現象です。「暖かい空気は軽く、冷たい空気は重い」という性質により、暖房で暖められた空気は上昇して2階へ逃げ、2階の冷たい空気は下降してリビングへと流れ込みます。

 

一方で、夏場の2階が暑くなる原因は、1階の熱気が2階に上昇するため。また、太陽光によって熱せられた屋根の熱も室内に伝わることで、2階の温度は非常に高くなってしまいます。

 

リビング階段はコールドドラフト現象が起きやすい条件が揃った間取りであり、冬場に「寒い」と感じてリビング階段を後悔する方も少なくありません。

 

原因②熱効率 の低さ

リビング階段は空間がオープンで広いために空気を効率的に暖められず、寒さにつながります。大きな部屋をエアコンなどの暖房機器で十分に暖めることは難しく、全体的な温度管理が容易ではありません。

 

例えば、一室を暖めたいのにドアを開けっぱなしにしておくと、冷気が入り込んで暖まらないのと同様に、広く開放的な空間であればあるほど、温度を上げることは困難で熱効率が低いといえるでしょう。

 

リビング階段の寒さ対策方法とは

リビング階段は「寒い」というデメリットがあるものの、多くの魅力的なメリットを備えている間取りです。適切な対策を講じて、リビング階段でも暖かな環境をつくりあげましょう。

 

ここでは、3つの対策方法を詳しくご紹介します。

 

対策方法①リビングの空気を循環させる

 

リビングの空気を循環させることで、温度差による寒さを軽減できます。循環方法にはサーキュレーターがおすすめです。サーキュレーターを階段下に設置し、2階に向けて風を送れば暖かい空気の上昇を抑制できます。

 

また、シーリングファンの設置も有効的です。天井付近にたまった暖かい空気を下へ循環させられ、コールドドラフト現象の低減が図れます。サーキュレーターやシーリングファンなどを活用し、空間全体の温度バランスを整えることが寒さ対策に大きな効果を発揮します。

 

対策方法②階段とリビングを隔てる

 

 

空気の出入りがある階段部分を仕切ることで、部屋が暖まりやすくなり温度管理が効率的に行えます。階段部分にドアを付けたり壁を設けたりすることは「リフォーム」となり、多額の費用がかかってしまう上、リビング階段のよさが損なわれてしまうでしょう。

 

一方、ロールスクリーンやカーテンで仕切れば、必要なときだけ間仕切りを設けられ、季節や時間帯に応じて柔軟な対応が可能です。階段への間仕切りは、リビング階段の特徴である開放感を活かしながら、快適な室温コントロールが実現できる方法です。

 

対策方法③気密性を向上させる

建物全体の断熱性を高めることで、より快適な室内環境を実現できます。窓を二重サッシにしたり、断熱材や遮熱シートの活用により、外気の影響を最小限に抑えられます。

 

また、玄関とリビングの間にドアを設けるなど、間取りの工夫も効果的です。これらの対策により、年間を通じて快適な室温を維持しやすくなるでしょう。

 

リビング階段の寒さ対策グッズをご紹介

リビング階段の寒さ対策に有効的なのは間仕切りの活用です。階段に間仕切りを設置する方法は、次の4つがあります。

 

  • ロールスクリーン
  • 間仕切りカーテン
  • 遮熱・断熱スクリーン
  • ドア・引き戸

 

各特徴や間仕切りにおすすめのトーソー製品もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

ロールスクリーン

 

メリット デメリット
  • 簡単な操作で素早く1階と2階を仕切れる
  • すっきり収納できる
  • 機能性を備えたスクリーンを選べる
  • DIYで設置可能
  • デザイン性が高い
  • 両サイドに隙間ができやすい
  • 風に煽られやすい
  • チェーン式はセーフティ対策が必須

 

ロールスクリーンはすっきりとした見た目と使いやすさが魅力の窓まわりアイテム。天井付けや正面付け、つっぱり式にすることで、間仕切りアイテムとしても使用できます。使用しないときは上部に巻き上げればコンパクトに収納できるため、省スペースで使い勝手がよいところも人気の理由です。

 

遮熱や抗菌機能などを備えた機能性スクリーンであれば、住環境の快適性アップも図れるでしょう。

 

 

ロールスクリーン|コルト

 

「コルト」は手頃な価格と豊富なカラーラインナップで、使いやすさを重視したトーソーの定番商品です。ウォッシャブル・防炎機能を備え、キッチン近くにも手軽に設置できます。

 

「理想的なカラーが見つからない」「ロールスクリーンは値段が気になる」という方は、コルトをチェックしてみてください。

 

ロールスクリーン|コルトはこちら

 

ロールスクリーン|ルノプレーン

 

「ルノプレーン」はさらりとしたプレーンな手触りで、壁紙にしっくりと馴染むカラーが魅力のロールスクリーン。間仕切りを意識させない、壁紙とのシームレスなつながりを求める方におすすめです。

 

ウォッシャブル・防炎機能を備え、チェーンタイプの場合、 最大2,700mmまでの幅に対応可能です。

 

ロールスクリーン|ルノプレーンはこちら

 

 

 

間仕切りカーテン

 

メリット デメリット
  • 設置が最も簡単で工事不要な場合もある
  • 比較的安価にできる
  • デザインや色柄の選択肢が豊富
  • 季節に応じて付け替えが容易
  • 遮熱・断熱効果は他の選択肢と比べて劣る
  • 開いた状態での収納スペースが必要
  • 生地によっては効果に大きな差がある
  • 密閉性が低い

 

つっぱり棒とカーテン生地があれば、簡単に間仕切りが完成する方法です。カーテン生地のデザインや柄は豊富にあり、商品によっては安価で設置できるため、模様替えのように季節感のある間仕切りを演出できる点も魅力です。

 

ただし、寒さ対策ではカーテン生地の厚さや機能にこだわる必要があります。

次からは間仕切りカーテンを設置するのに便利なアイテムをご紹介します。

 

ハンギングバー

 

 

ハンギングバーは天井付け・正面付けの両者に対応し、洗濯物干しや収納スペース、植物のハンギングなど汎用性の高い商品です。カーテンの間仕切りアイテムとして使用でき、多くの場所に取り付けられます。

 

適切に取り付ければ落下の危険性も少なく、高いデザイン性で空間の雰囲気を損ないません。カラーはブラック・グレー・ホワイトを取り揃えており、空間に馴染ませることが可能です。

 

ハンギングバーの詳細はこちら

 

 

カーテンアクセサリー|マグネットタッセル

 

間仕切りにカーテンを使用する場合、困ることがカーテンの収納方法です。端に寄せるのみの場合、カーテンが広がってしまい、動線を妨げることがあります。

 

ふさかけを使用せずカーテンを収納したいときは、マグネット式のタッセルの使用で、簡単に束ねられます。使用しないときはカーテンの裏側に下げられるため、置き場所に困るということがなく、便利に使用することが可能です。

 

カーテンアクセサリー|マグネットタッセルはこちら

 

遮熱・断熱スクリーン

 

メリット デメリット
  • 高い断熱効果
  • 優れた遮光性能
  • 省スペースで収納可能
  • 操作が簡単
  • 防音効果も期待できる
  • 一般的なカーテンやロールスクリーンより高価
  • 汚れや埃が溜まりやすい構造
  • クリーニングが難しい
  • 破損時の修理が困難

 

ハニカムスクリーンは、ハチの巣状の六角形構造を持つ高機能スクリーンです。このハチの巣構造により、内部に空気層を作り出し、その層が断熱材として機能します。

 

夏は熱を遮り、冬は暖気を逃がさないため、年間を通じて効果的な温度管理が可能です。また、プリーツ状の生地は上部にコンパクトに収納でき、見た目もすっきりとしています。

特に寒冷地での使用や、エネルギー効率を重視する場合におすすめの選択肢といえるでしょう。

 

ハニカムスクリーン|シェラ

 

和紙調のスクリーンで空間に柔らかな陰影を表現する「シェラ」。防炎・断熱機能を備え、洋室にも和室にも溶け込む高いデザイン性を有しています。

 

階段まわりもおしゃれにしながら、断熱効果のあるスクリーンで効果的に寒さ対策をしたい方におすすめのハニカムスクリーンです。

 

ハニカムスクリーン|シェラはこちら

 

 

ハニカムスクリーン断熱オプション

 

ハニカムスクリーンを使用してより断熱性能を高めたい場合は、断熱オプションを検討しましょう。スクリーンサイドの隙間を防ぐことで断熱性の向上が図れ、省エネ効果がおおよそ40%アップします。

天井付のみと設置方法が限られますが、快適性の向上や電気代の節約に有効的な方法です。

 

ハニカムスクリーン断熱オプションはこちら

 

ドア・引き戸

メリット デメリット
  • 最高レベルの断熱・遮熱効果
  • 完全な空間の仕切りが可能
  • 防音・防臭効果も期待できる
  • デザイン性の高い選択肢が多い
  • 設置工事が必要で費用が高額
  • 後付けが難しい場合がある
  • 建築基準法などの規制確認が必要
  • 開放感が大きく損なわれる

 

ドアや引き戸は、確実な温度管理を実現できる対策方法です。完全に空間を仕切ることができ、音や匂いの問題も同時に解決できます。

 

とくに引き戸は、開閉時のスペースを取らないメリットがあります。圧迫感が気になる方は、ガラスパネルを採用することで、閉めた状態でも狭さを感じないでしょう。

 

ただし、設置には専門業者の工事が必要な場合があり、寒さ対策への予算を十分に見ておくことが大切です。

 

アコーデオンドア|シックⅡ

 

1階と2階をしっかりと仕切りたい場合には、アコーデオンドアの活用も効果的です。「シックII」は抗菌・防汚・防炎を備え、汚れてもさっと拭き取るだけで簡単に汚れを取り除けます。

 

ロールスクリーンやカーテンよりも間仕切りとしての機能が高く、2階のプライバシー性を高めたい場合にもおすすめです。

 

アコーデオンドア|シックIIはこちら

 

アコーデオンドア|リガード

 

「リガード」は壁紙と馴染む2色のカラー展開と、控えめな淡い柄が魅力のアコーデオンドアです。防汚・防炎・抗菌を備え、使いやすさと清潔感を維持しながら空間を仕切れます。

 

キッチンや子ども部屋など、多くの用途にも活用することが可能です。

 

アコーデオンドア|リガードはこちら

 

 

窓まわりアイテムをお探しならトーソー

リビング階段の寒さ対策には、適切な間仕切りによる断熱効果が重要です。トーソーでは、この寒さ対策に対応する幅広い製品をご用意しています。

 

工事不要で手軽に設置できるカーテンやロールスクリーン、高い断熱効果を誇るハニカムスクリーンまで、幅広い選択肢のなかからライフスタイルや住空間に合わせて、理想的な寒さ対策アイテムが見つけられるでしょう。

 

デザイン性と機能性を両立したトーソーの製品を、ぜひチェックしてみてください。

 

まとめ

リビング階段の寒さは、適切な対策により大幅に改善できます。空気を循環させるサーキュレーターの活用や、ロールスクリーン、ハニカムスクリーンなどによる間仕切りの設置が効果的です。

 

とくに間仕切りアイテムは、開放感を損なわずに温度管理ができる点が魅力です。デザイン性と機能性を両立させた製品を選ぶことで、快適でスタイリッシュな空間づくりが可能となります。

 

寒さ対策アイテムを上手に活用し、リビング階段の間取りを楽しみましょう。

WRITER 編集者情報

Madoかけ 編集部

「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
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