一人暮らしに適した部屋の間取りと広さは？

一人暮らしの部屋探しで最初に悩むのが、間取りと広さです。ライフスタイルや、大学生・社会人といった状況に合わせて、心地よく過ごせる空間を選びましょう。

ここでは、代表的な間取りとそれぞれの特徴、部屋作りの工夫について解説します。

1K

1Kはキッチンと居室の間に、ドアなどの仕切りがある間取りです。居室の広さは6畳～10畳などが人気で、一人暮らしでは平均的な広さといえます。

 

▼特徴とメリット

• キッチンが独立しているため、料理の匂いが広がるのを抑えられる
• 生活感が出やすいキッチン周りを隠せる
• 居室の冷暖房効率が良い

 

1Kは、ベッドと家具を配置すると狭くなってしまいます。レイアウトの工夫として、ベッドを壁際に配置し、中央にローテーブルを置くと動線が確保できます。収納が少ない場合は、ベッド下収納や壁面シェルフを活用しましょう。

ワンルーム

ワンルームは、キッチンと居室の間に仕切りがない、1つの空間になっている間取りです。6畳～8畳が一般的で、家賃が比較的安いことから、大学生など一人暮らしを始める方に選ばれています。

 

▼特徴とメリット

• 壁がない分、実際の畳数よりも広く感じやすい
• 家賃が比較的安価な傾向にある
• 家具の配置の自由度が高く、統一感のあるおしゃれな空間を作りやすい

 

生活空間と寝る空間を区別したいときは、パーテーションやロールスクリーン、背の低い家具で仕切れば緩やかなゾーニングが可能です。

 

一方でキッチン周りが目に入りやすいので、調理器具や食器類は見せる収納方法を活用するなど、工夫しておしゃれに収納しましょう。

1LDK

1LDKは、1つの居室と8畳以上の広さがあるリビング・ダイニング・キッチン（LDK）がある間取りです。空間が完全に分かれているため、プライベートを重視したい方や、荷物が多い方に適しています。

 

▼特徴とメリット

• 居室を寝室、LDKを生活空間として使い分けられ、生活にメリハリが生まれる
• 来客時にプライベート空間を見られない
• 大き目の家具、背の高い家具を配置できる

 

LDKは広さを活かし、ダイニングセットとソファをバランス良く配置することで、おしゃれで機能的な空間に仕上がります。

 

さらに居室を趣味の部屋にしたり、ワークスペースにしたりと自分だけの特別な空間を作る楽しみも感じられるでしょう。

 

関連記事：部屋レイアウトの基礎知識！おしゃれに見せる家具配置のコツ

一人暮らしの部屋をおしゃれに作るポイント

憧れのおしゃれな一人暮らしの部屋を実現するには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

ここでは、実践しやすい部屋作りのコツをご紹介します。

インテリアテイストやカラーに統一感を持たせる

おしゃれな部屋の基本は「統一感」です。色や素材、デザインに一貫性があれば、部屋全体がまとまり、上質で美しい空間になります。まずは、自分が好きなインテリアのテイストを決め、それに合わせて家具や小物を選びましょう。

 

統一感があり、おしゃれに部屋をまとめやすいおすすめのインテリアテイストは以下の通りです。

インテリアテイスト	特徴	カラーコーディネートのポイント
ナチュラル	木の温もりや自然素材を活かした、優しく居心地の良い雰囲気	・ベース：ベージュ、アイボリー、ライトブラウン ・アクセント：グリーン
北欧	シンプルで機能的、温かみのあるデザイン。明るい木材とカラフルなファブリックなどの組み合わせが特徴	・ベース：ホワイト、グレー、木目調 ・アクセント：イエロー・ブルーなどの鮮やかな色
モダン	直線的なデザイン、無機質な素材（金属、ガラス）メインのスタイリッシュな雰囲気	・ベース：モノトーン（ブラック、ホワイト、グレー） ・アクセント：シルバーやゴールド
ヴィンテージ	使い込まれたような風合いやレトロな雰囲気が魅力	・ベース：ダークブラウン、カーキ、グレー ・アクセント：真鍮や使い込まれた革の質感

 

カラーコーディネートのポイントは一例ですが、空間に取り入れるときは、ベースカラー70％、メインカラー25％、アクセントカラー5％を意識するとまとまりのあるインテリアスタイルが完成します。

 

関連記事：理想のインテリア空間づくりはカラーが決め手！色選びや組み合わせ方のポイントを解説

生活動線を意識して家具を配置する

生活動線とは、人が部屋を移動する経路のことです。どんなにおしゃれな家具でも、移動の邪魔になれば日々のストレスにつながります。そのため、スムーズな動線を確保することが快適な一人暮らしの部屋作りには欠かせません。

 

移動しやすい動線を作るには、一人が通れるほどの幅60cm前後を確保することがおすすめです。たとえば、ベッドやソファは部屋の隅に寄せ、テーブルは邪魔にならない大きさを選び、部屋の中央を歩けるようにすると快適な動線が作れます。

家具やインテリアを効果的に使い部屋を広く見せる

一人暮らしの部屋はワンルームや1Kなど、コンパクトな空間が一般的です。限られたスペースを広く見せるには、家具やインテリア選びを工夫しましょう。

 

• 背の低い家具を選ぶ：目線より低い家具で揃え、開放感を生み出す
• 膨張色をメインに使う：白や明るいベージュなど、膨張色を壁や床、家具のメインカラーに使うと空間が広く感じられる
• 鏡を活用する：鏡を壁に立てかけ、視覚的に空間を広げる

 

視線が遠くに抜けることを意識し、圧迫感を軽減することで部屋を効果的に広く見せられます。

家具を上手く活用し空間を区切る

ワンルームや1Kなど、居室が1つの間取りでは、生活にメリハリをつけるために空間を区切ると快適になります。空間を仕切るには、次の方法があります。

 

• パーテーションやロールスクリーンで視覚的に仕切る
• オープンラックや背の低い棚で緩く仕切る
• ラグの色やデザインを変えてゾーニングを明確にする

 

はっきりと区切る方法から動線を確保しつつ空間を意識的に仕切る方法まで、さまざまな仕切り方が可能です。動線も確認しつつ、部屋に合った区切り方を考えてみましょう。

ドアや窓の周りには家具を置かないようにする

窓やドアの周りに大きな家具を置くと、部屋が狭く見えるだけでなく、動線を崩してしまうため日々の使い勝手も悪くなります。具体的な注意点は次の通りです。

 

• 採光を遮らない：窓の光を遮ると部屋が暗く圧迫感が増すため、家具は窓の高さより低くするか離して設置する
• 動線を確保する：ドアの開閉の邪魔にならないよう離して家具を配置する

 

十分なスペースと採光を確保することが、居心地の良い一人暮らしの部屋作りでは大切なポイントです。

一人暮らしの部屋のおしゃれなレイアウト例

理想の部屋作りには、具体的なイメージを持つことが役立ちます。

ここでは、女性に人気の北欧ナチュラルや、男性に人気のブルックリンなど、テイスト別におしゃれなレイアウト例をご紹介します。

北欧ナチュラル風

北欧ナチュラル風は、北欧のシンプルなデザインと、ナチュラルな素材の温もりを組み合わせたスタイルです。

 

このテイストは、木製家具や天然素材、丸みのあるデザインがメインとなり、淡いパステルカラーをアクセントカラーとして使用することが特徴です。明るいトーンで統一された空間は、居心地の良さと清潔感を両立し、落ち着いた時間を過ごせます。

 

▼レイアウトのポイント

• 白や明るいトーンを基調に統一し、開放感を生み出す
• 間接照明を効果的に配置することで、温かい雰囲気を演出する
• グリーンの植物を多めに取り入れ、自然の要素を加える

 

関連記事：北欧インテリアのポイントを解説！おすすめコーディネート実例6選

北欧モダン風

北欧モダン風は、デザイン性と機能性にこだわった温かみが感じられるスタイルです。

 

シャープな直線と無機質な素材（金属、ガラス）を組み合わせながらも、木材などの自然素材を活かし、居心地の良さを追求しています。

 

▼レイアウトのポイント

• 全体的にすっきりとした余白のある空間を大切にする
• 白を基調に木目やグレーなどをメインカラーとし、グレイッシュなトーンでまとめる
• 照明にもこだわり、1つの光源ではなく複数の照明で空間を柔らかく照らす
• ローテーブルとフロアランプで、落ち着いたリラックス空間を作る

 

関連記事：北欧モダンとは？ナチュラルとの違いやおすすめのインテリアを紹介

西海岸風

西海岸風は、カリフォルニアのビーチを思わせる、開放感とリラックスムード満載のスタイルです。

 

ダメージ加工されたウッド家具や古材、デニムやリネンなどのラフな素材を取り入れ、貝殻やサーフボードのモチーフなどの小物を飾ることで西海岸風のスタイルが実現します。

 

▼レイアウトのポイント

• 白とブルー系をメインカラーに、爽やかなコントラストを作る
• 大きな窓にはアッシュ系のウッドブラインドを設置し、光を効果的に取り込む
• ハンモックやビーズクッションなどを取り入れ、リラックス感を高める

 

関連記事：西海岸風インテリアを叶えるお部屋作りのコツ・ポイントを徹底解説！

ヴィンテージ風

ヴィンテージ風は、使い込まれたような風合いやレトロな雰囲気が魅力のスタイルです。

 

深みのあるダークブラウンやカーキをベースにし、レザーやアイアンといった重厚感のある素材や、小物には真鍮や銅を取り入れ、経年変化を楽しむ特徴があります。

 

▼レイアウトのポイント

• レザーソファやアイアンの棚など、重厚感のある家具を配置する
• 裸電球やフィラメントランプなどの暖色照明で雰囲気を出す
• 味のある木箱やトランクを収納やサイドテーブルとして活用する

 

関連記事：ヴィンテージインテリアとは？コーディネート実例8選！部屋作りのポイントを紹介

ブルックリン風

ブルックリン風は、廃工場や空き倉庫をリノベーションした背景から、レンガやコンクリートの壁、むき出しの木材や金属、ヴィンテージ感あふれる家具が魅力のスタイルです。

 

重厚感とカジュアルさをバランスよく組み合わせた、個性的な空間に仕上がります。

 

▼レイアウトのポイント

• ブラック、ブラウン、グレーなどの落ち着きのあるダークカラーをベースにまとめる
• マットな質感のブラックアイアンアイテム（照明器具、ハンガーなど）を配置する
• ヴィンテージ感のあるレザーソファや古木を使用したテーブルをメイン家具として取り入れる
• ダクトや配線をあえてむき出しにするなど、無骨さを感じさせる装飾を施す

 

関連記事：ブルックリンスタイルとは？インテリアの実例やポイントをご紹介！

一人暮らしの部屋におすすめの窓まわりアイテム

窓まわりアイテムは、部屋の印象を大きく変えるインテリアです。

機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムを選び、より快適でおしゃれな空間を実現しましょう。

アルミブラインド

アルミブラインドは、スラット（羽根）の角度を調整することで、採光や視線を自在にコントロールできるアイテムです。

 

シャープでモダンな印象を与え、部屋をすっきりと見せる効果があります。さらに豊富なカラーバリエーションがあり、さまざまなテイストに合わせやすいでしょう。

 

機能面では、耐水性に優れており、キッチンや水まわりにも使える点が魅力です。特に機能性の高いスラットは、遮熱や光触媒遮熱の効果によって室温の上昇を抑える効果も期待できます。

◆アルミブラインドの詳細はこちら

バーチカルブラインド

バーチカルブラインドは、縦型のルーバー（羽根）が特徴的な窓まわりアイテムで、大型の窓や掃き出し窓におすすめです。天井から床まで縦のラインが強調され、部屋を広く見せる視覚効果があります。

 

横型ブラインドと比べ、横からの視線をコントロールするのに優れている製品です。生地の色や素材も豊富にあり、柔らかい印象からシャープな印象まで、幅広く対応できます。

◆バーチカルブラインドの詳細はこちら

ロールスクリーン

ロールスクリーンは、1枚の布を巻き上げて開閉する、シンプルな構造の窓まわりアイテム。窓をすっきりと見せ、他のインテリアを邪魔しないミニマルなデザインが魅力です。

 

豊富な生地の種類や柄から部屋のテイストに合ったものを選べ、カーテンとしてだけでなく間仕切りとしても活躍します。遮光や遮熱、UVカットなど、さまざまな機能を持つ生地があり、用途に応じた選択が可能です。

◆ロールスクリーンの詳細はこちら

プリーツスクリーン

和紙のような質感の生地をプリーツ状に折りたたんだスクリーンは、柔らかな光を演出します。和室にも洋室にも合わせやすく、落ち着いた雰囲気を求める方に人気です。

 

上下に分かれたツインタイプなら、上部は採光用の薄い生地、下部は遮光生地という使い分けができます。コンパクトに収納できるため、窓枠をすっきりと見せたい方にも適しています。畳スペースがある部屋に設置すると、他の居室とは違った印象を演出できるでしょう。

◆プリーツスクリーンの詳細はこちら

ランドリーバー

室内干しスペースの確保に便利なランドリーバーは、一人暮らしの強い味方です。窓枠に取り付けるタイプや、天井に設置するタイプがあり、使わない時は収納できるものも多くあります。

 

デザインもシンプルなものが多く、インテリアの邪魔になりません。梅雨時期や花粉の季節、夜間の洗濯など、外干しができない時に活躍します。部屋干し臭を防ぐために、風通しの良い窓際に設置することがポイントです。

◆ランドリーバーの詳細はこちら

関連記事：【一人暮らし】カーテンの選び方とおすすめカーテンを紹介！費用相場は？

おしゃれな部屋作りをするならトーソー

一人暮らしの部屋は、自分好みの空間にアレンジできる特別な場所です。インテリアは家具やラグといった大型アイテムに目が行きますが、窓まわりのコーディネートは部屋全体を占める面積が広く、雰囲気を決定づける重要なポイントといえます。

 

トーソーでは、窓まわりをシンプルに見せるロールスクリーンやプライバシーを保ちながら風を通すブラインドなど、一人暮らしの部屋にぴったりなアイテムを提供しています。

 

カラーや素材、機能など豊富なバリエーションをご用意しているので、快適でおしゃれな部屋作りのアイテムにぜひ取り入れてみてください。

まとめ

おしゃれな一人暮らしの部屋を作るには、間取りの特徴を活かすことと統一感を意識しましょう。ワンルームや1Kといったコンパクトな空間でも、背の低い家具の配置やゾーニングの工夫により、広くて快適な空間を作ることが可能です。

 

また、北欧やヴィンテージなど好みのテイストを1つ決め、家具の色や素材に統一感を持たせることで、ぐっとおしゃれな印象になります。窓まわりアイテムも機能性とデザイン性を考慮して選ぶと、居心地の良い空間が完成するでしょう。

 

ぜひこの記事をきっかけに、おしゃれな部屋作りを計画してみてはいかがでしょうか。