カーテンの裾上げを自分で行う8つの方法と注意点を解説!
カーテンの裾上げを自分で行う方法をアイテム別に解説!
カーテンの裾上げは、アイテムを使えば自分でも簡単に行えます。
カーテンのサイズが合わないときは、ぜひこれからご紹介する方法をお試しください。
アジャスターフック
カーテンの裾上げが4cm程であれば、カーテンランナーに引っかける「アジャスターフック」を引き上げるだけで調整が完了します。ただし、次の条件にあてはまる場合に限ります。
- 金属製ではないプラスチック製のフック
- カーテンレールは正面付けで設置されている
- 装飾レールではない
アジャスターフックでの調整は、カーテンの開閉の操作性を損なうことがあります。快適に開閉を行いたい場合は、カーテンの裾上げを行いましょう。
「布用」の裾上げテープ
布用の裾上げテープは、スカートやボトムスの裾上げにも使えるアイテム。アイロンで接着するタイプが一般的で、簡単に扱えることが魅力です。
ただし、カーテン用に比べると接着力はやや劣り、両面接着ではないため裏側からテープが見える可能性があります。薄手のカーテンの裾上げや、見た目を気にする場合はカーテン用の裾上げテープをご使用ください。
「カーテン用」の裾上げテープ
カーテン専用の裾上げテープは、強力な接着力で重厚な生地にも対応できることが特徴です。アイロンで簡単に接着でき、針が通らない分厚い生地や裁縫が苦手な方も、スムーズに裾上げが行えます。
カーテン用の裾上げテープは両面接着になっており、裏側から見えることはありません。外観もきれいに仕上がり、強度も高いため長期的に使用できます。
安全ピン
安全ピンを使った裾上げは、ご紹介する方法のなかでも特に手軽な方法です。カーテンの裾を希望の長さで折り、等間隔で安全ピンを留めるだけで完了します。
ただしピンが表面から見えたり、仕上がりがルーズになったりするため、一時的な対応として考えましょう。また厚手のカーテンの場合、ピンが曲がりケガをすることもあります。折り曲げたときのカーテン生地の厚さも考慮し、慎重に行ってください。
簡単な方法の1つに「クリップ」で留める方法もあります。針を使わない安全な方法なので、一時的な処置としておすすめです。
布用の両面テープ
布用の両面テープは、アイロン不要で手軽に裾上げできるアイテムです。両面接着であることから、裏側からの見た目もきれいに仕上がります。
難点は接着時にアイロンを使用しない分、接着力が弱いという点。厚地のカーテンではすぐにはがれてくる恐れもあるので、薄手のカーテンに留めておくとよいでしょう。
布用のボンド
布用のボンドは、ヘラなどを使って均一に塗ることできれいな仕上がりが期待できます。多くのボンドが乾けば透明になるので、多少はみ出しても問題なく仕上げられる点が魅力の1つです。布用ボンドのなかでも「耐水性」のあるものを選べば、洗濯にも対応できるうえ、耐久性も上がります。
気をつけるポイントは、厚く塗りすぎないことです。ボンドを厚く塗ると生地が固くなり、生地本来の柔らかさが楽しめません。できるだけ薄く均等に塗ることが、きれいに仕上げるコツです。
手縫い
裁縫が得意な方であれば、手縫いによるカーテンの裾上げがおすすめです。テープやボンドよりも耐久性が高く、「ながしまつり縫い」で裾上げすれば表面の縫い目を目立たせず丈を短くできます。
手縫いで行えば長さの調整も行いやすく、失敗するリスクも減らせます。ただし分厚い生地の場合は針が通らず、手縫いができません。縫って裾上げしたいときは、ミシンの使用や業者への依頼を検討しましょう。
ミシン
ミシンでのカーテンの裾上げは手縫いよりも早くでき、ボンドやテープよりも耐久性が向上します。普段からミシンを使っている方であれば、難なく仕上げられるでしょう。
ただし分厚い生地や大きいカーテンの場合は、ミシンで真っすぐ縫うには多少の技術が必要です。初心者の方には、ハンドミシンがおすすめです。カーテンを吊るして縫い上げることもでき、簡単な操作できれいに裾上げできます。
自分でカーテンの裾上げを行う際の3つの下準備を解説!
カーテンの裾上げを自分で行うには、次の下準備をしておくとスムーズに進められます。
- 正確にカーテンを採寸する
- アイロンがけで織り目をしっかりつける
- 「縫い代幅」をプラスしてカットする
ステップを順に見ていきましょう。
正確にカーテンを採寸する
カーテンの裾上げには、正確な採寸が欠かせません。測定方法は、カーテンレールの両端にある固定ランナーの穴から、下側の窓枠までの長さを測ります。床に接するぎりぎりの長さでカーテンを設置したい場合は、床面から何cm程度浮かせるかを考慮しながら測定しましょう。
カーテンの販売店では、専用メジャーを提供してもらえる場合があります。もちろんオンライン販売もされているので、測定がむずかしい場合は活用してみてください。
アイロンがけで折り目をしっかりつける
次はカーテン全体にアイロンがけを行い、しわやたるみを伸ばしていきます。既製品のカーテンは折り目が付いていることが多く、カットするとき長さに誤差が出るケースもあります。
とくに、カーテンの裾上げ部分は念入りなアイロンがけが大切です。分厚い生地にはスチームをかけるときれいに仕上げられます。
「縫い代幅」をプラスしてカットする
最後に、カーテンをカットしていきます。ここで気をつけたいのは、必要な長さより少し長めにカットすること。裾部分の「縫い代幅」に10cm程度の余裕をもたせます。
「縫い代幅」があると裾上げの際に微調整ができたり、よれにくくなったりするのできれいな形で裾上げが可能です。
窓にあったカーテン丈で裾上げするには?
代表的な窓に「腰高窓」と「掃き出し窓」があり、それぞれ適切な長さのカーテン丈を確認してから裾上げを行いましょう。
- 腰高窓:大人の腰の高さほどの窓
- 掃き出し窓:床から始まる窓
各窓に設置するカーテンの適切な長さを解説します。
「腰高窓」に適したカーテン丈の裾上げ
腰高窓に設置するカーテン丈は、下の窓枠から15〜20cmの長さが理想的です。窓枠ぎりぎりに設置すると光漏れが気になるため、少し長めに裾上げすることがポイント。
ただし断熱性や遮光性を重視する場合は、床に触れる直前の長さまで調整してください。 測定時は固定ランナーから窓枠下までの距離を測り、そこに15~20cmプラスしましょう。
関連記事:腰窓(腰高窓)とは?意味や種類をご紹介
「掃き出し窓」に適したカーテン丈の裾上げ
掃き出し窓に設置するカーテン丈は、床面から1~2cmほど浮かせた長さで設置します。もし長すぎたり短すぎたりすると、次のようなデメリットが発生します。
- 長すぎる:床を引きずり、カーテンの汚れや傷みの原因になる
- 短すぎる:光漏れや熱気・寒気が入り込みやすくなる
測定時は固定ランナーから床面までの距離を測り、1~2cmマイナスした長さで裾上げを行ってください。
カーテンの裾上げを行う際の3つの注意点を解説!
カーテンの裾上げは、条件が当てはまればカットしなくても調整できる場合があります。カットする前に次の注意点を確認してみましょう。
- アジャスターフックで長さを変更する
- 素材の特徴を考慮する
- カット不要の裾上げ方法を検討する
1つずつ解説します。
アジャスターフックで長さを変更する
カーテンの長さ調整が4cm程度であれば、カーテンフックの位置を変えるだけで対応できる場合があります。前述したアジャスターフックなら微調整が可能となり、カーテン本体を裾上げせず、すぐに設置が可能です。
またAフックやBフックでも調整できるので、カーテンの長さ調整がわずかならば、カットする前にこの方法を試してみましょう。
関連リンク:AフックとBフックの違いを図解で解説!特徴やメリット・デメリットとは?
素材の特徴を考慮する
カーテンの素材によっては、裾上げ後に長さが変わるケースがあるため注意が必要です。とくに天然素材のカーテンは、洗濯や湿度変化で丈が変わりやすい傾向があります。
例えばリネンやコットン100%のカーテンは、洗濯をすると縮む特性があり、注意しなければならない素材といえるでしょう。
そのため裾上げ前に一度洗濯をして、実際の使用時の長さを確認してから作業を行うことがおすすめです。
カット不要の裾上げ方法を検討する
カーテンをカットして裾上げすると、見た目がすっきりと収まり、きれいな印象を保てることが大きなメリットです。しかし将来的に別の部屋で使う場合を考えると、サイズが合わない可能性も考えられます。
お気に入りや高価なカーテンの場合は、折り返して縫う方法や、カーテン用の裾上げテープを使うなどして、カットせずに済む方法をまずは考えてみましょう。
窓まわりアイテムをお探しならトーソー
カーテンの裾上げは窓まわりをすっきりと、美しく見せることにもつながります。トーソーではカーテン本体を取り扱っていませんが、窓まわりの快適性を向上させるカーテンレールやタッセルなどを提供しています。
カーテンのデザインにプラスして窓まわりアイテムにもこだわることで、より過ごしやすく、お気に入りの空間を実現できるでしょう。トーソーの窓まわりアイテムで、カーテンのデザイン・使い心地にこだわってみてはいかがでしょうか。
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まとめ
カーテンの裾上げは、さまざまな方法で自分でも行えます。4cm程度の調整であればアジャスターフックで対応できますが、それ以上の場合は裾上げが必要です。一時的な処置には次の方法を試してみましょう。
- 「布用」の裾上げテープ
- 安全ピン
一方で、見た目もきれいなうえ耐久性のある方法は次の5つです。
- 「カーテン用」の裾上げテープ
- 布用の両面テープ
- 布用のボンド
- 手縫い
- ミシン
テープであれば布やカーテン専用のものや両面接着であると、長期間はがれることなく使用可能です。ボンドもしっかりと圧着を行えば、同様の効果が期待できます。より耐久性と仕上がりにこだわるなら、手縫いやミシンで裾上げするとさらにきれいにできあがります。
正確な採寸、しっかりとしたアイロンがけ、余裕をもたせたカットにより、サイズが合わなかったカーテンをきれいに裾上げして快適に使用しましょう。
もしカーテンの裾を自分で短くするのがむずかしければ、業者に持ち込みをすることも1つの手段です。販売店に相談すると応じてくれるケースもあるので、見積もりを取って比較検討してみてください。
トーソーでは、お気に入りのカーテンをさらに美しく見せる窓まわりアイテムをラインナップしています。快適性もアップするので、ぜひアイテムをチェックしてみてください。
Madoかけ 編集部
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