クローゼットをロールスクリーンにして後悔した理由は?デメリットや対応策も
なぜ収納スペースをロールスクリーンにすると後悔するのか?
収納スペースや扉なしクローゼットの扉代わりとして、ロールスクリーンを設置するとさまざまな理由から後悔する方がいらっしゃいます。
ここではまず、「ロールスクリーン」と「扉なしクローゼット」の特徴をご紹介します。
ロールスクリーンって何?
ロールスクリーンとは、1枚の生地を上下に開閉することで調光や通風、外からの視線をコントロールする窓まわりアイテムです。カーテンのようにもたつきがなく、上部に巻き上げられるので、お部屋の印象をすっきりと見せられる特徴があります。
近年では、シームレスな形状と豊富な生地から高いインテリア性を持ち、お部屋の間仕切りや収納スペースの扉代わりとしても採用されるようになりました。さらに階段への設置で省エネ効果も期待できます。
またブラインドよりもほこりがたまりにくく、メンテナンスに手間がかからない点もロールスクリーンの魅力の1つです。
扉なしクローゼットの特徴
扉なしクローゼットとは、その名前の通り「扉のない収納スペース」のことです。以前は扉付きクローゼットが主流でしたが、最近ではあえて扉を付けない住宅が増えてきています。
扉なしクローゼットには次のようなメリットがあります。
- 収納方法によって高いインテリア性を持たせられる
- 少ない動作で必要なものを出し入れできる
- 空間を広く見せられる
扉付きにすると収納スペースと空間が区切られ、それぞれが1つの箱になり、その分空間が狭くなります。一方で、扉なしにすると2つの空間につながりができるため、広く見せることが可能です。また衣類や雑貨、お気に入りアイテムなどを「見せる収納」の一部にすることで、お店のようにディスプレイできます。
もう1つの魅力として、扉を開け閉めする必要がないので、少ない動作で欲しいものをすぐに取れる利便性の良さも挙げられます。
ロールスクリーンの種類
ロールスクリーンには、主に次の4つの操作方法があります。
操作タイプ | 操作方法 |
---|---|
プルコードタイプ | スクリーンの一番下に設置されたプルコードを引っ張り、自動で巻き上げたり引いて下ろしたりする |
チェーンタイプ | ループ状の手前のチェーンを下に引くとスクリーンが巻き上がり、奥のチェーンを引くと下がる |
ワンタッチチェーンタイプ | ループ状のチェーンを軽い力で引っ張ると自動的に巻き上がり、引くと下がる |
電動タイプ | リモコンやスマートフォンで操作し、自動で開閉できる |
このうち収納スペースに適しているのは、チェーンタイプとワンタッチチェーンタイプです。プルコードタイプは、ロールスクリーンの開閉時にしゃがむ必要があります。しかし、チェーンタイプやワンタッチチェーンタイプであれば立ったまま開閉が行えるので、手軽な操作が叶います。電動タイプは、コスト面を十分考慮して採用を検討しましょう。
収納スペースにロールスクリーンを取り付けるメリット
収納スペースの目隠しとして、ロールスクリーンを取り付ける3つのメリットをご紹介します。
①生活感を感じさせない
扉なしクローゼットは、ディスプレイスペースとしての活用も可能ですが、日常的な使用では生活感が出やすい場所です。そのため、多くの人がロールスクリーンを目隠しとして採用しています。
ロールスクリーンは、さっと1枚のスクリーンを下ろすだけで目隠しできるので、友人や客人から生活感を隠し、手軽にプライバシーを守れます。
②通気性が高い為、湿気が溜まりにくい
扉付きクローゼットは小さな隙間があっても、扉が分厚い分通気性が下がり、虫やカビの温床になりがちです。コンパクトな除湿剤を仕込んでも、頻繁に取り換える必要があるためコストもかさみます。
一方、ロールスクリーンは薄いスクリーン1枚であることや、サイドにある程度隙間ができることで、通気性が向上します。そのため湿気が溜まりにくくなり、カビや虫の発生を軽減することが可能です。
③費用を安く抑えられる
扉をつければ収納スペースは「クローゼット」として1つの「家具」や「部屋」に見立てられ、どうしても高価になります。初期費用だけでなく、経年劣化による扉の付け替えなどメンテナンス費用も考慮する必要があるでしょう。
ロールスクリーンの付け替えは、1万円程度で済むことも多く、扉と比較してもコストを大幅に抑えられます。初期費用・メンテナンス費用から考えると、ロールスクリーンを扉代わりにすることは経済面でも大きなメリットがあるといえます。
収納スペースにロールスクリーンを取り付けるデメリット
さまざまなメリットが得られるロールスクリーンの設置ですが、一方でデメリットも存在します。ここでは、収納スペースにロールスクリーンを設置したら起こり得るデメリットを5つご紹介します。
①風が吹くと音がうるさい
ロールスクリーンは軽い1枚の生地で作られているため、下げて使用していると風の煽りを受けてパタパタと音が鳴ってしまいます。人によってはその音が気になり、ロールスクリーンの設置を後悔することも。
収納スペースが風の通り道にあったり、扇風機の風が当たりやすい場所にあったりすると、とくに音が気になるかもしれません。それほど大きな音ではありませんが、気が散ってしまうなどしてストレスを感じやすい方は、ロールスクリーンの設置を控えたほうがよいでしょう。
②汚れた場合、掃除が大変
扉であれば汚れや染みは弾かれ簡単にふき取れますが、布地で作られているロールスクリーンは、ほとんどの場合染み込んでしまいます。染み込んだスクリーンを洗えれば解決しますが、ウォッシャブル非対応のロールスクリーンは汚れが取れにくくなり、目立つ染みとして残ってしまう恐れもあるでしょう。
キッチン近くの収納スペースに取り付ける場合は、油汚れも気になるところ。その場合はウォッシャブル対応のスクリーンを設置するか、定期的に取り換えることを前提に取り付けてください。
③収納スペースの中にほこりが溜まってしまう
扉なしクローゼットにすると開閉不要の利便性の高さから、ロールスクリーンを開けっ放しにしておくことが多々あるでしょう。開けっ放しは通気性が上がる一方で、同時にほこりも入りやすくなってしまいます。
扉付きよりも頻繁に掃除が必要となるので、ほこりを取りにくい細かい雑貨や生活用品を収納する場合は、ロールスクリーンを閉じ切っておくことをおすすめします。
④チェーンが邪魔に感じることがある
上から垂れるチェーンが長く、邪魔に感じることもあります。とくにスクリーンを開けっぱなしにしておくと、近くを通るときに引っかかって危ない場面があるかもしれません。また、風に揺れて子どもやペットの遊び道具になり、落下や巻きつきの危険性もあるでしょう。
使用しないときは、コードクリップでチェーンを束ねておくことで、邪魔にならず危険性を下げられます。コードクリップはロールスクリーンに付属していたり、別途購入したりすることも可能です。
⑤巻きずれが発生してしまう恐れがある
ロールスクリーンは常にきれいに巻き上がるわけではなく、サイドにずれてしまう「巻きずれ」が発生することがあります。巻きずれが起こるとスクリーンが一方に偏ってしまい、真っすぐに開け閉めできません。
巻きずれの原因は経年劣化以外にも、誤った開閉方法が挙げられます。風の影響を受けない環境にし、真っすぐな状態でロールスクリーンの開閉を行いましょう。巻きずれが起こった場合は巻きずれ調整シールを使い、寄ってしまったスクリーンをもとに戻します。
ロールスクリーンで後悔しないための対応策と注意点
ロールスクリーンの設置を後悔しないために、5つの対応策を解説します。ロールスクリーンの選び方や注意点もご紹介するので、チェックしていきましょう。
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①寸法を確認する
ロールスクリーンだけでなく窓辺のカーテンやブラインドなども含め、寸法を間違えると本来の機能を果たせなくなってしまいます。収納スペースを覆うように隠したいときは正面付け、扉のようにシームレスに取り付けたいときは天井付けで選び、それぞれサイズを決定しましょう。
寸法に不安があるときは、販売店に相談しながら進めることもおすすめです。
②実物を見てデザインのチェック
ロールスクリーンは、DIYを前提とした商品がインターネット上に豊富に出揃っています。しかし実際にスクリーンを手にしてみると、希望していた質感や厚み、色合いではなかったということもあるでしょう。
販売店に直接出向けば、サンプル生地を見て触れることが可能です。また各操作方法の操作性も確認できるので、できる限り実物を確認してから購入することが推奨されます。
③しっかり固定する
ロールスクリーンの固定が緩いと、風に煽られたり開閉時に力を入れ過ぎたりしたときに、本体が落下する恐れがあります。DIYで設置するときは、ビスで下地にしっかりと取り付け、ぐらつきがないことを確認してください。長期的な使用によってもビスは緩むため、定期的な確認が重要です。
トーソーでは、スクリーンを下ろし切ったときのバタつきを抑えられる「マグネットキャッチャー」をご用意しています。風の煽りが気になる場合は、下部でしっかりと固定することで対策可能です。
④耐久性や使いやすさを確認する
ロールスクリーンの生地や巻き上げなどを行うメカが、使用頻度に耐えられる素材・構造なのかも確認したいポイント。併せて、メーカーの保証内容や期間も把握しておきましょう。
また、開閉のしやすさや滑らかさを販売店で事前に確認しておくと、取り付け後のトラブルを防げます。
⑤透け感を確認する
収納スペースの目隠しとしてロールスクリーンを取り付けるには、透け感の確認は非常に大切な項目です。日の光によってスクリーンが透けてしまい、収納スペースが見えてしまっては目隠しの役割を果たせません。
ロールスクリーンのメーカーによっては、オンラインで生地ごとに透過度合いを確かめられます。しかし、しっかりと透過度を確認したい場合は、販売店でサンプルを見せてもらい、納得したうえでスクリーンを決定しましょう。
ロールスクリーンをお探しならトーソー
収納スペースに取り付けるロールスクリーンは、壁に合わせたシームレスなスクリーンや絵画のように見せられるスクリーンなど、お好みによって自由自在に変えられる点も大きな魅力です。壁紙は簡単には取り替えられませんが、ロールスクリーンならDIYでも可能です。リビングやお部屋の手軽な模様替えとしても楽しめるでしょう。
トーソーのロールスクリーンは、場所を示す「サイン」をスクリーンに施すことも可能です。スクリーンの向こう側はプライベートゾーンであることをさり気なく相手に伝えられるので、来客時も気を遣うことなく迎えられます。
トーソーの豊富なラインナップのなかから、ぜひお気に入りのロールスクリーンを見つけてみてください。
トーソー株式会社|カーテンレール・ブラインド 窓まわり製品の総合メーカー
https://www.toso.co.jp/
まとめ
扉なし収納スペースには、ロールスクリーンの設置が手軽で機能的ですが、いくつかのデメリットも存在します。「音が気になる」「汚れが落としにくい」「チェーンが邪魔」など、設置を後悔するポイントに対しては、上でご紹介したような適切な対策を講じて快適性を向上させましょう。
また、事前に実物の色合いや質感、透け感を確認することも重要です。操作方法をイメージしつつ、お部屋に合う素敵なロールスクリーンを見つけてください。
トーソーでは、収納スペースに適したサイン付きのロールスクリーンを提供しています。シンプルなデザインで控えめにメッセージを来客に伝えられ、プライベートゾーンを確保することが可能です。機能性とデザイン性を兼ね備えたトーソーのロールスクリーンなら、収納スペースをスタイリッシュに、便利に活用できるでしょう。
Madoかけ 編集部
「Madoかけ」はカーテンレール・ブラインドメーカーのトーソーが運営するメディアです。
窓まわり製品を中心にインテリアに関する情報を発信します。
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